【カンボジア】副首相兼外相が中国外相と会談、協力強化へ[政治]

カンボジアのソック・チェンダ・サオピア副首相兼外務国際協力相は24日、訪問先の中国・北京で同国の王毅外相と会談し、両国の協力関係を強化することなどで合意した。クメール・タイムズ(電子版)が伝えた。

王毅氏は会談で、中国はカンボジアの発展や開発の促進、国際社会での役割の拡大などを支持すると説明。両国の相互支援の伝統を堅持した上で、戦略的な信頼関係や協力を強化すると述べた。 

カンボジアの経済特区(SEZ)などへの中国企業による投資、知見の共有を促進する方針を提示。カンボジアの工業化を支援し、同国からの農産物の輸入を拡大する意向を示した。

ソック・チェンダ・サオピア氏は、中国との関係は非常に重要なものだと指摘し、同国が掲げる「一つの中国」政策を支持する方針をあらためて示した。

両氏は農業やインフラ整備、鉄道や道路などコネクティビティ(連結性)の整備、デジタル経済、人工知能(AI)、人材開発などの分野での協力をさらに強化することで合意した。

実施中の「中国・カンボジア国民交流年」を通した協力や、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の枠組み、中国とメコン川流域諸国の「瀾滄江—メコン川協力(LMC)」などを通した連携をさらに強化することでも合意した。

ソック・チェンダ・サオピア氏は、25日には中国の韓正国家副主席とも会談した。

カンボジアからは昨年、シハモニ国王とフン・マネット首相が中国を訪問。いずれも習近平国家主席と会談している。

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