ドラフラ 激闘のファイナル! 1勝1敗で逆王手!

バスケ日本一を決めるBリーグチャンピオンシップファイナル。広島ドラゴンフライズ対連覇を狙う琉球ゴールデンキングスは、大激戦となりました。

広島ドラゴンフライズは土曜日、Bリーグチャンピオンを決める最終決戦の地・横浜に乗り込みました。

5月25日(土)ゲーム1

中村拓人 選手
― きのう、寝られました?
「しっかりと寝られました。わくわくした気持ちが大きくて自分たちが準備してきたものが出せたらなと」

広島からのファンも大勢集まります。

ファンの声
「絶対勝ってほしい。優勝してほしい」
「下剋上してほしい」
「絶対勝つぞー」

小宅世人 アナウンサー
「コートの半分はもうすでにチームカラーの朱色に埋め尽くされています。日本一に向け、大きなカギとなるゲーム1、まもなくティップオフです」

ゲームは序盤、「初のファイナルでチーム全体が浮き足だった」と、広島はことごとくシュートをはずします。逆に琉球の、日本を代表する岸本や今村に合計で9本の3ポイントを決められ、最大で24点差をつけられます。

広島は、得意の第4クォーター、河田が躍動します。巨体を揺らしてゴールへ突進し、得点すると、さらにゴール下でパスを受けてダンクシュート! 一気に琉球に迫ります。

さらにスティールまで決めてボールを奪います。ディフェンスがよくなった広島は、いつもの粘り強さを発揮しますが、追い上げもここまで。初戦を落としましたが、最後の粘りがあすにつながる敗戦となりました。

ファンの声
「負けて悔しかったけど、楽しかった」
「向こうがよすぎましたよね。3ポイントがねえ…」
「あしたは上澤選手にアピールしていって勝ってもらえたらなと」

5月25日(日)ゲーム2

1敗で迎えた日曜日のゲーム2。崖っぷちとなったチームですが、選手らは前日より穏やかな表情で会場入りしました。

朝山正悟 選手
「もうこの後がない状況を逆に力にして、自分たちが持っているものを出すだけです」

田村友里 アナウンサー
「会場にはすでにブースターがたくさん集まってきています」

唐澤恋花 アナウンサー
「朱色に染まってきています」

ファンたち
「エバンス選手に爆発してほしいです」
「1、2、3、勝ちじゃけー!」

カイル・ミリング ヘッドコーチ
「何も後悔なし。失うものはない」

試合直前、前日とは打って変わって緊張がほぐれた表情の選手たち―。課題の第1クォーター、この日は、ディフェンスのよいブラックシアーと河田をスターティング5で起用し、3ビッグマン体制で挑みます。

まずはエバンスが序盤からアグレッシブに動き、レイアップなどで連続得点に成功すると、カイルヘッドコーチの狙い通り強度の高いディフェンスが機能します。

そして、河田がオフェンスリバウンドを押し込み、期待に応えると、ここで「神ってる」山崎が1本目の3ポイントを決め切り、課題の第1クォーターで7点をリードして第2クォーターへ。

しかし、第2クォーターは王者・琉球の反撃。この日も3ポイントを次々と決められて逆転。4点をリードされます。

後半・第3クォーターは、広島が効果的なディフェンスで琉球のオフェンスファールを誘発し、広島のリズムに戻すと、中村がスティールに成功。速攻から山崎へパス。はずさない男の3ポイントが決まり、逆に1点リードで得意の最終クォーターへ。

シーソーゲームは残り7分あまり、ここで上澤が躍動。得意の3ポイントに続き、2ポイントも沈め、一気に7点リード。会場のボルテージも最高潮に…。

さらに中村が速攻から落ち着いてフリーの山崎へパス。この日、4本目の3ポイントを決めてダメを押します。最後までスイッチディフェンスを貫いた広島は、前年王者の琉球を63点に抑えて逆王手。次のゲーム3で最後の勝負に挑みます。

カイル・ミリング ヘッドコーチ
「みなさん! 1、2、3、勝ちじゃけ-!」

エバンス 選手
「もう1勝、火曜日に」

河田チリジ 選手
「やばいです。うれしいね」

船生誠也 選手
「いやあ、もう感無量ですね」

朝山正悟 選手
「まさかもう最後の最後までバスケットができるなんて思わなかったのでうれしいです。本当にこのファイナルの舞台に立てなかった寺嶋良の分まで、最後チーム一丸となって一番いい景色を見て引退していきます」

◇ ◇ ◇

石田充 アナウンサー
第3戦は、28日夜7時5分から横浜アリーナで試合開始。広島ではエディオンピースウィング広島でパブリックビューイングが行われます。夕方6時開場で、入場は無料。広島でもみんなで応援できます。

© 株式会社中国放送