EU外相、ラファ国境管理支援再開で原則合意 「支援に有効」

Andrew Gray John Irish

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、エジプトと国境を接するパレスチナ自治区ガザ南部のラファでの国境管理支援を再開することで原則合意した。EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が27日、EU外相会合後に明らかにした。

EUが再開を検討しているのは、ガザ・ラファEU国境管理支援(EUBAM)。イスラム組織ハマスがガザ地区を完全に制圧した2007年以降、活動を停止している。

今回のEU外相会合にはアラブ諸国の主要閣僚も参加。ボレル氏は会合後、記者団に対し「EUBAM再開に向けた政治的なゴーサインが出された」とし、再開されればガザ支援に有効な役割を果たす可能性があると述べた。同時に、再開には全ての側からの合意が必要になるとの認識を示した。

外交筋は、ラファでの戦闘が停止されない限り、再開される可能性は低いとの見方を示している。

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