孤独な男とやんちゃな犬の“踊らないインド映画” 『チャーリー』本予告&場面写真公開

6月28日に公開されるインド映画『チャーリー』の本予告と場面写真が公開された。

本作は、周囲との交流を拒絶して孤独に生きる男ダルマが、ラブラドール・レトリーバーのチャーリーと出会い、反発しあいながら互いに愛情を育み、ともに生きる喜びを取り戻していく物語。本国インドでは、「サンダルウッド」と称されるカンナダ語の映画として、歴代5位の興行収入を記録した。

職場でも自宅の近所でも偏屈者として知られ、楽しみといえば酒と煙草とチャップリンの映画だけという孤独な日々を送るダルマ。そんな彼の家に、悪徳ブリーダーのもとから逃げ出してきた一匹のラブラドールの子犬が住み着くようになる。犬嫌いのダルマは何度も追い払おうとするが、やがて少しずつ心を通わせ、チャーリーと名付け自分の家に迎え入れる。やんちゃでイタズラ好きのチャーリーに振り回されながらも楽しい日々を送っていた矢先、チャーリーが血管肉腫で余命わずかだと判明する。ダルマは、雪が好きなチャーリーに本物の雪景色を見せようと、サイドカーにチャーリーを乗せ、南インド・マイスールからヒマラヤを目指し、インド縦断の旅に出る。

主演を務めたのは、カンナダ語映画界で活動するラクシット・シェッティ。自身の映画会社パランヴァ・スタジオによる製作としてプロデューサーも兼ね、監督のキランラージ・Kと共に本作を完成させた。

映画『チャーリー』本予告
公開された本予告には、「犬は人生を変える」というコピーや、「ふたりでいこう どこまでも」というキャッチが盛り込まれている。さらに、随所にチャップリンへのオマージュが垣間見える。

映像の後半には、緑あふれる南インドの町並みから、青い海が広がる海岸線、地平線の先まで続く荒野、そしてヒマラヤといったインド各地の多様な景色をバックに繰り広げられるダルマとチャーリーの旅路が切り取られている。
(文=リアルサウンド編集部)

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