削り直し後の箪笥の変化に注目
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伝統工芸士の方によって、削り直しの修理を行った100年ものの桐箪笥が、姿を変えてまるで別の箪笥に見えると、X上で話題になっています。投稿したのは、日本舞踊家の山村若静紀さん(@wakashizuki)です。
当ポストには2024年5月28日時点で5.6万件を超えるいいねが集まり、「すごくキレイです」「もはや新品」といった多くのコメントが寄せられています。
記事の中では、箪笥の削り直しによる変化や費用についても紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
※ポストの画像は【写真2枚】をご参照ください。
※今回ご紹介するポストは、投稿者様の掲載許可を頂いております。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
祖母から受け継いだ大切な箪笥を修理に出してみたら…
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「祖母が生まれたとき庭に桐を植えて、結婚のとき仕立てたという箪笥。箪笥になってから100年経って、底板は割れてるし金具は取れるしだったのを、削り直していただきました」というコメントとともに投稿された写真。
そこに写っていたのは、お祖母様の代から100年使われてきた箪笥。経年により深みのある美しい色合いが目を引きますが、金具が壊れたり傷がついてしまっているようです。
山村さんに、今回箪笥を削り直した経緯を伺うと、「祖母が亡くなり、母は箪笥に興味を示さなかったので、孫の私が譲り受けました。それから約30年、着物の収納に重宝しましたが、さまざまな箇所が壊れ始め限界を感じ、削り直しをお願いしました」と教えてくれました。
削り直しの修理に出した箪笥は、一体どのような姿に生まれ変わったのでしょうか?
これぞ伝統工芸の素晴らしさ!見違える箪笥の姿に驚き
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その後、新品かと思うようなきれいな状態で戻ってきた箪笥。以前とはまるで違った姿に驚きを隠せませんね…!
削り直しには、伝統工芸士の方が手がけてくださったとのこと。「あと50年は使えますと箪笥屋さん。おばあちゃん、きれなったで!」と喜びの投稿が続いています。
ポストには多数のいいねに加え、
- 「大変身すぎてビックリです!お婆様もビックリですね!」
- 「削り直すとこんなにキレイになるんですね!あと50年は使えるなんてすごい」
など、職人技に感動した方々から、コメントが多く寄せられました。
また、「昔は娘が生まれると庭に桐を植えて、その桐で嫁入り道具の箪笥を作ったと父から聞いたことがあります」という、昔の風習を知る方からのコメントも寄せられました。
山村さんは、新しくなった箪笥について、「古い状態にも思い入れがあったのですが、職人さんの手できれいに生まれ変わったのを見ると、見事な技術に感激しました。ストレスなくまた使えるのも嬉しいし、部屋が明るくなったような気がします」と話してくれました。
祖母が生まれたとき庭に桐を植えて、結婚のとき仕立てたという箪笥。箪笥になってから100年経って、底板は割れてるし金具は取れるしだったのを、削り直していただきました。伝統工芸士の横溝和夫さんが手がけてくださったとのこと。あと50年は使えますと箪笥屋さん。おばあちゃん、きれなったで! pic.twitter.com/8xubXn0xyE
— 山村若静紀 (@wakashizuki) May 19, 2024
削り直しの費用は30万円前後「一生大切に使っていきたい」
いかがでしたでしょうか。今回はXで話題になっている「生まれ変わった100年ものの桐箪笥」をご紹介しました。
ちなみに、今回の削り直しにかかった費用は30万円前後だったとか。箪笥が標準より幅広い120cmサイズということと、伝統工芸士の方によって削り直されたことも関係しているようです。
金額はかかりましたが、山村さんは自分の人生を重ねて一生大切に使っていきたいと喜ばれていました。
「ずっと身近に置いていましたので、祖母の結婚後の人生をすべて知ってる箪笥です。戦争もあり、商家でしたので人の出入りが多く、さまざまな喜怒哀楽があったかと思います。そこに私の人生も重ねていける喜びがあります。祖母には『私も一生この箪笥を大切にするね、残してくれてありがとう』と言いたいです」と話してくれました。
良い物を一生かけて使い、次の世代に受け継ぐ素晴らしさや、それをサポートする伝統工芸士の方の丁寧な仕事には、とても心を打たれます。大切な物が壊れてしまっても、できるだけ直して使い続ける習慣を身につけたいですね。
参考資料
- @wakashizuki