今永昇太、さらなる歴史的偉業の達成へ次回登板は“中10日”で休養十分! デビュー10戦目での防御率記録の更新に米メディア期待感

シカゴ・カブスの今永昇太は、次回の登板が現地時間5月29日(日本時間30日)のミルウォーキー・ブルワーズ戦と発表されている。

先発登板の予定だった24日のセントルイス・カージナルス戦が降雨のため中止となったことで、大きく間隔を空けて、メジャー10試合目のマウンドに登ることになる。

メジャー公式サイト『MLB.com』では、今永の登板日を延ばしたことについて、カブスのクレイグ・カウンセル監督が語ったコメントを紹介した。5月26日のサイト上では、「カブスはイマナガの登板を1日遅らせ、土曜日にブッシュ・スタジアムで先発させることも可能だった。しかし、カブスはこの雨天中止をルーキーに休養を与えるチャンスと考え、彼の先発を水曜日のミルウォーキーでのブルワーズ戦に変更した」と同メディアによる説明が綴られている。

その上で、カウンセル監督が、「シーズン中でのイニング数を170イニング程度と想定している」と述べており、「スケジュールを有利に使うチャンスは、シーズンの中ではほとんどない。今回がそのひとつだった」と敢えて休養に充てたと話したとしている。

他にも、「彼は違うリーグ、違う移動スケジュール、違う文化に移行しようとしている。そして、私が言ったようにもし私たちがほんの少しでいいから、いわば“タンク”を補充するようなことができれば、長い目で見れば、それは有益なことかもしれない」と主張するなど、今永の今後を見据えた決断だったという。

また、『MLB.com』では次回登板について、「今シーズンの歴史的なスタートを継続するチャンスがある」と指摘している。

同メディアは、「この左投手の防御率は、両リーグで自責点が公式統計となった1913年以降、デビュー選手の最初の9回の先発ですでに最も低いものとなっている。彼は、ドジャースの新人天才フェルナンド・バレンズエラが1981年の魔法のようなシーズンで記録した0.91という以前の記録を上回った」とここまでで達成している偉業を説明。

加えて、1973年シーズンでモントリオール・エクスポズ(現・ワシントン・ナショナルズ)のスティーブ・ロジャースが記録したデビューから10試合での防御率1.19という記録を挙げ、「イマナガの次の目標だ」と綴っている。

発表の通り、ブルワーズ戦での先発となれば前回から中10日での登板となる。すでにメジャーの歴史にその名を刻み、十分な休養を経てのルーキー左腕のピッチングは、より注目を集めることも間違いないだろう。v

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社