元東京女子一期生のKANNAがDroog-Kとして再デビュー!「リングの厳しさも、楽しさも、全部がすごいグっと濃縮した」

27日、新宿FACEにてPPPTOKYO『Fantastic Phantom-夢幻なる一夜-』が開催。元東京女子のKANNAことDroog-K(ドルーグケー)がプロレス再デビュー戦を行った。

Droog-K(以下DK)は、2013年に東京女子プロレスの一期生として17歳でデビュー。プレ旗揚げ戦から山下実優&木場千景とともに東女を支えたオリジナルメンバーの3人のうちの一人であり、大家健を尊敬して炎のスピアーを得意技として使っていた。
沙希様率いる美威獅鬼軍の第一期メンバーでもあり、沙希様撤退後は蛇界軍入りしてポイズンKANNAになるなど迷走。人間のKANNAに戻りはしたものの、2016年にプロのラッパーになるためにプロレスを引退。
2022年に行われた東京女子プロレス初の両国国技館大会でオープニングに姿を表し挨拶したものの、それ以外では全く姿を表すことをせずに表舞台から遠ざかっていた。

今回戦前のインタビューで、両親の離婚やラッパーになれずにキャバクラやガールズバーで働きながらクラブで遊び倒していたことや、何にも本気になれずに時間を浪費していたことが明かされた。偶然クラブで会った東女の後輩である小橋マリカがプロレスに勧誘したことで再デビューを決意。8年ぶりの再デビュー戦は、小橋マリカ&Droog-Kvs水波綾&野崎渚のタッグマッチに決定した。

試合が始まるとDKが攻められる場面が目立つが、小橋が救出するとサンドイッチドロップキックやダブルでのフェイスバスターと息のあった連携を見せる。
DKは必死にエルボーを打ち込んでいくも、水波は受けきりビンタ。野崎はドロップキックを突き刺していき、DKは反撃の大家さん(=スピアー)を二人に突き刺していくが水波はこれをキャッチするとショートレンジラリアットでなぎ倒す。
ぐったりとするDKを水波が逆エビ固めで捕らえ、これでDKは無念のギブアップ。

小橋に肩を支えられてバックステージに戻ったDKは「メチャクチャシビれました。東京女子のときも毎日毎試合メチャクチャ刺激的だったんですけど、水波さん野崎さん戦は比じゃないくらいリングの厳しさも、楽しさも、全部がすごいグっと濃縮した感じで。気付いたら自分がギブアップしてて。応援しに来てくれた人メチャクチャいたんですけど、ギブアップしちゃったのが情けなくて……。でも、メチャクチャ楽しかったです!もう辞められないくらい、メッチャ楽しかったです。またもうすぐにでもリベンジしたいです。(やりたいこと)1個も達成できてないです。まだまだこっからなんで。まだまだ全部磨いて、もっと、弱いって思わせないくらい、もっともっと強く、もっともっとカッコよくなります。今日は自分の中では満点でもなんでもないです。まだ通過点です」とボコボコになりながらも嬉しそうにコメント。

これを聞いた小橋は「こうやって痛くて悔しいけど楽しかったって言ってるのが全てじゃないかと思うし、タップしたのが情けないって言ったけどそんなことない。何度も立ち上がる姿、ボッコボコにされて、それでもやり返して。確かに力のないエルボーだったかもしれないけど、魂はこもってたし。これを見て勇気をもらえた人って絶対にいるから、情けないとか言わないで胸張って、一緒に練習して、たくさん酒飲んで、鍛えて、またリベンジしましょうよ!私たちのタッグはまだまだ未熟だけども、リング上じゃないところでも絆があるんで、それをどんどんリングで出していけるように一緒に練習頑張って、これからのこの正調を期待してほしいと思います。ぎゃう♪」とタッグ継続を約束した。

ブランクはあるものの東女時代に劣らないスピアーやロープワークを見せたDK。新たな仲間を得たPPPは、次回7月9日に新宿FACEで開催される。

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