大坂なおみの2回戦の相手は2連覇中の女王シフィオンテクに決定[全仏オープン]

大坂なおみ、女王との対戦に「自分の位置を確認するためのテスト」

現地5月27日、「全仏オープン」女子シングルス1回戦が行われ、今大会を3度制しているディフェンディングチャンピオンの第1シード、イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)が登場。予選勝者のレオリア・ジャンジャン(フランス/同148位)を6-1、6-2で下して3連覇へ好スタートを切った。

22歳のシフィオンテクは、全仏オープンを2020年に初優勝し、2022年から2連覇中。前哨戦のWTA1000マドリード、ローマを制して今大会を迎えた。

初戦は、地元選手のジャンジャンが相手。開始早々にブレークをすると、隙のないストロークで次々とポイントを獲得。計3度のブレークに成功し、6-1で第1セットを奪った。続く第2セット第1ゲームではアンフォーストエラーが続いて初めてサービスゲームを破られたものの、直後のゲームではジャンジャンのサーブを叩いてラリーの主導権を握り、すぐさまブレークバック。相手の流れを止めると、第6、第8ゲームも破って6-2で2回戦進出を果たした。

大会3連覇へ好発進を決めたシフィオンテクは、大坂なおみ(フリー/同134位)が待つ2回戦に進出。現女王と元女王の対決が実現する。

シフィオンテクは、大坂がコートに戻ってきたことについて、「彼女は素晴らしい人だし、プレースタイルは見ていてとても楽しい。彼女が復帰し、休養前よりも多くの大会に出場していることがうれしい」と対戦を楽しみにする。

「クレーコートで対戦したことはないからどうなるだろう」と語るように、対戦はいずれもハードコートで1勝1敗。

それでもシフィオンテクは、「他の試合と同じように準備するだけ。最近の女子のドローでは早い段階でグランドスラムチャンピオンと対戦することもある。彼女たちは経験豊富だからかなり厄介。偉大なことを成し遂げているし、大きな信念もある。だから簡単にはいかないと思う。戦術的な準備が必要」と気を抜くことなく、自身にできることをして試合を迎えたいとした。

前日にフルセットの戦いを制している大坂も「妊娠中、彼女のことをよく見ていた。全仏オープンで彼女と対戦できるのは光栄なこと。大きな名誉で、挑戦のようなもの」とシフィオンテクをリスペクト。だが、「自分の位置を確認するためのテストという感じ。どの試合も勝てると思っているし、だからここまでくることができた。自分を低く見て試合をすることはない」と自信を持って臨みたいとしている。

2年ぶりの対戦となる両者。大坂は、現女王であるシフィオンテクが得意とし、パリ五輪の舞台でもあるクレーコートでどのようなプレーを見せるだろうか。

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