大相撲 大の里「賜杯抱き実感」 一夜明け 優勝、穏やかに語る 茨城・阿見

初優勝から一夜明け、記者会見で質問に答える大の里=阿見町荒川本郷

大相撲夏場所で初土俵から史上最速となる7場所で優勝した小結大の里=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=が千秋楽から一夜明けた27日、茨城県阿見町荒川本郷の二所ノ関部屋で記者会見し、「天皇賜杯を抱いた瞬間が一番優勝を実感できた。ようやく終わったなという感じ。長かった」と穏やかな表情で語った。

新入幕3場所目を新小結で迎えた大の里は初日から横綱照ノ富士を撃破。単独首位で迎えた千秋楽も危なげなく関脇阿炎を押し出し、12勝3敗で初優勝を決めた。日を追うごとに周囲の期待が高まる中で、「記事を見てしまうと意識してしまう。本当に自然体で(闘えた)」と一日一番に集中していたことを強調した。

所要7場所での史上最短優勝や67年ぶりの新三役制覇など、歴史的快挙は「場所が終わって記録を聞いた」といい、「すごくうれしかった」と笑顔で振り返った。

7月の名古屋場所で新関脇昇進が確実とされる23歳。「最終的な目標はここじゃない。さらに上へ上へと駆け上がりたい」とさらなる成長を誓った。

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