墨色の美 力作406点一堂に 佐賀県書道展、県立美術館で5月28日開幕

大賞を受けた森山南斗さんの「顧瑛詩」を飾るスタッフ=佐賀市の県立美術館

 佐賀県内最大の書の公募展「梧竹・蒼海顕彰第32回佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)が、28日から佐賀市の県立美術館で開かれる。委嘱部門で大賞に輝いた森山南斗さん(30)=小城市=の漢字「顧瑛(こえい)詩」など計406点を展示する。入場無料、6月8日まで。

 佳作以上の作品、委嘱作家の作品は前期(28日~6月2日)と後期(6月4日~8日)に分けて紹介する。県知事賞に選ばれた古川将甫さん(33)=佐賀市=の漢字「韋應物(いおうぶつ)詩」など一般公募の特別賞受賞作、顧問・審査会員の94点は通期で飾る。

 27日は前期に展示する250点を搬入した。3号展示室には大賞と準大賞、佐賀新聞社賞の受賞作がそろい、展示部長の竹之内幽水さん(77)=佐賀市=は「個人の個性と団体の特徴がよく現れた力作がそろっている」と話していた。

 6月2日午後1時から、審査委員長の永守蒼穹さん(73)=埼玉県=がギャラリートークを開く。問い合わせは佐賀新聞プランニング内の県書道展事務局、電話0952(28)2151。(花木芙美)

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