中津市民病院に救急など3診療科を新設 専門医配置も、受け入れ体制強化へ【大分県】

救急科など新たに3診療科を新設した中津市民病院=中津市下池永

 【中津】中津市は27日、市民病院(市内下池永)に救急科、肝臓内科、臨床腫瘍科―の3診療科を新設したと明らかにした。救急専門科の設置は大分、別府両市以外では初めて。救急患者の受け入れや、がん診療の体制強化を図る。

 同日の定例会見で市が説明。29日開会の市議会6月定例会に関連条例の一部改正案を上程する。

 市によると、今年4月から運用を始めた。3科の診療分野はこれまでも診ていたが、科を新設することで▽専門医師の確保促進▽利用者への周知―などにつなげる狙い。

 救急科については、専門医1人を配置した。昨年度までは在籍医師が交代で対応していたが、今後は専門医が中心となり、その他の医師が応援する形を取る。

 前田良猛副市長は「救急医療を強化していく。将来的には、救命救急センターの設置も視野に入れている」と話した。

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