カブス・今永の次回登板は日本時間30日のブリュワーズ戦 中10日

カブスは今永昇太が先発予定だった日本時間5月25日のカージナルス戦が雨天延期となったことを受け、今永を翌日にスライドさせるのではなく、先発を1試合スキップさせるという判断をした。これについて、クレイグ・カウンセル監督は「先を見据えた動きだ」とコメント。指揮官によると、カブスは今季の今永の投球回数を170イニング前後に制限することを想定しており、今永の先発予定試合が延期になったことで、今永に休養を与えるチャンスだと考えたようだ。なお、今永の次回登板は日本時間5月30日に行われるブリュワーズ戦に決定している。

今季からカブスに加入した今永は、ここまで9試合に先発して53回2/3を投げ、5勝0敗、防御率0.84、58奪三振と素晴らしい活躍を見せている。ただし、カブスは日本時代に中6日のローテーションで投げていた今永に無理をさせない方針を貫いており、9先発のうち中4日で投げたのは2試合だけ。中6日で先発した試合もあった。カウンセル監督は「彼は異なるリーグ、異なるスケジュール、異なる文化への移行をしているところだ。少しでも負担を軽減してあげられるなら、それは長期的に見てプラスになるかもしれない」と今永への配慮を見せている。

チームで最も調子がいい投手の先発登板をスキップするのは、チームにとっても勇気のいる決断だったに違いない。実際、カウンセル監督も「彼は少し驚いたんじゃないかな」と語った。一方の今永は「長いシーズンであることについて、クレイグと話をした。今シーズンだけでなく、来年も再来年もある。それを考えると、雨天中止というチャンスを生かし、次を見据えるのはいいことだと思う」とチームの方針を受け入れ、次回以降の登板を見据えている。

今永の防御率0.84は、両リーグで自責点が公式記録となった1913年以降では、キャリア最初の9先発で歴代ベストの数字である(従来の記録は1981年にドジャースのフェルナンド・バレンズエラがマークした0.91だった)。最初の10先発の記録は、1973年にエクスポズのスティーブ・ロジャースがマークした1.19。今永にはこの記録も塗り替えるチャンスがある。地区首位に立つブリュワーズを相手に、今永がどんなピッチングを見せるか注目だ。

The post カブス・今永の次回登板は日本時間30日のブリュワーズ戦 中10日 first appeared on MLB.JP | MLB日本語公式サイト.

© MLB Advanced Media, LP.