今シーズン中にサック記録を更新したいと望むジャイアンツLBティボドー

ニューヨーク・ジャイアンツのケイヴォン・ティボドー【AP Photo/Susan Walsh】

ニューヨークでの3シーズン目を迎えるにあたり、ニューヨーク・ジャイアンツのラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーが個人的に大きな目標を掲げている。

現地23日(木)にOTA(チーム合同練習)が行われる前に実施された記者会見で、ティボドーはジャイアンツの元名選手であるマイケル・ストレイハンとピッツバーグ・スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットが持つ単独シーズンのサック記録(22.5回)を破りたいと明かした。

『NJ.com』によると、ティボドーは冗談まじりに「これから始めるんだ。疑問に思われていたとしても、俺は記録に挑むつもりだ――もういいだろ。毎年、俺はここでマイケル・ストレイハンの記録を狙っている」と話したという。

ストレイハンはディフェンス部門年間最優秀選手賞を獲得した2001年シーズンにサック記録を樹立して以来、20年間にわたって単独でその記録を保持していた。ワットは同じ賞を受けた2021年シーズンに、その記録に並んでいる。

2023年シーズンにキャリアハイとなる11.5回のサックを記録したティボドーは、歴史的な記録を追いかける最高のチャンスを手にしていると言えよう。今オフシーズン、ジャイアンツはティボドーや、プロボウルに選出されたことがあるディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスとタッグを組ませるべく、プロボウルに2度選出された経歴を持つLBブライアン・バーンズをカロライナ・パンサーズとのトレードで獲得した。

バーンズのような選手が加わったことで余裕は生まれるものの、ティボドーも2024年に調整が必要になるだろう。ジャイアンツは昨季終了後に前守備コーディネーター(DC)ウィンク・マーティンデールと互いの合意のもとで決別し、シェーン・ボウエンを採用した。ボウエンDCは4月に、新しいディフェンスの特徴は“激しさ”だと述べている。ボウエンDCはバーンズ、ローレンス、ティボドーのトリオを擁するダイナミックなフロントラインを使い、相手クオーターバック(QB)を追い詰めるためのアプローチの実践に取り組むだろう。

2022年NFLドラフトの全体5位で指名されたティボドーは、ストレイハンがプレーしていた頃からフットボールの試合は進化したと考えている。そういった変化がサック記録を追い求める自分に有利に働くと確信しているティボドーは、その機会に備えているようだ。

チーム公式記録によると、ティボドーは「今から考えると、彼(ストレイハン)は俺ほどラッシュする機会を持っていなかったような気がする」と語り、こう続けたという。

「当時の試合はその前ほどパスが多くなかった。俺には彼らが望んでいたはずの機会がある。みんなが望むものを与えるのは正しいことだ。俺は全力を出してベストを尽くし、自分自身を称える」

【RA】

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