中国スマホ大手シャオミ、1~3月期は2桁増収

中国スマホ大手シャオミ、1~3月期は2桁増収

北京市で開かれた2024中関村フォーラム年次総会で展示されたシャオミのEV「SU7」を見学する来場者。(4月25日撮影、北京=新華社記者/薛臣)

 【新華社北京5月28日】中国のスマートフォン大手、小米集団(シャオミ)がこのほど発表した2024年第1四半期(1~3月)決算は売上高が前年同期比27.0%増、前四半期比3.1%増の755億元(1元=約22円)となり、2四半期連続で2桁増を実現した。純利益は1.0%減の41億7300万元、営業利益は37.6%減の36億8300万元だった。

 調整後純利益は2.0倍の65億元となり、うちスマート電気自動車(EV)など新事業の費用は23億元だった。粗利益率はやや上昇し、2.8ポイント上昇の22.3%だった。

 スマホ事業の売上高は32.9%増の465億元と3四半期連続で増加した。粗利益率は14.8%で前年同期の11.2%を上回った。

 インターネットサービス事業の売上高は80億元で市場予想(77億元)を上回った。売上高のうち、広告事業の増加分はゲーム事業の減少によって相殺された。

 注目を集める自動車事業では、同社初となるEVセダン「SU7」の受注台数が4月30日時点で8万8063台になり、累計納車台数は5月15日時点で1万台となった。

 同社は生産能力の拡張と顧客への納車確保を強めている。自動車工場は6月より二交代制を開始し、SU7シリーズの納車台数を6月に1万台超、24年通年で12万台にすることを目指す。同社が以前発表した納車台数目標は10万台以上だった。

 販売・サービス網整備の面では、24年末までに46都市で販売店を219店舗、86都市でサービスセンターを143カ所設置する計画を明らかにしている。

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