映画『デデデデ』後章、原作者・浅野いにお作詞のでんぱ組.inc大ヒット曲が挿入歌に

でんぱ組.inc(C)DEARSTAGE

アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章のクライマックスシーン挿入歌に、原作者・浅野いにおが作詞を手掛けた、でんぱ組.incの大ヒット曲「あした地球がこなごなになっても」が使用されていることが明らかになった。

浅野いにおによる同名漫画をアニメ化した本作は、突如東京上空に巨大な宇宙船、通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を満喫する少女たちの物語。担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生・小山門出役を務めるのは、シンガーソングライターとして活動している幾田りら。門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生“おんたん”こと中川凰蘭役をあのが務める。

満を持して後章が公開された映画『デデデデ』。前章からの秀逸な伏線回収や濃密に練られたストーリー構成に絶賛の声が相次ぎ、門出(CV・幾田)とおんたん(CV・あの)の“絶対”的な友情に心打たれる人が続出している。

そしてこの度、本作のクライマックスシーンに、でんぱ組.incの大ヒット曲「あした地球がこなごなになっても」が挿入歌として起用されていることが明らかになった。本楽曲はリリース当時、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて絶賛連載中であった『デデデデ』の原作者・浅野いにおが作詞を担当したことでも話題を呼んだ。

また、2025年初頭に開催するライブを最後に活動終了することを発表し、その16年の歴史に幕を閉じるでんぱ組.incのメンバー(相沢梨紗、藤咲彩音、高咲陽菜)からコメントも到着。挿入歌起用についての気持ち、楽曲制作当時の秘話、本作を鑑賞した感想など盛りだくさんの内容となっている。

先日行われた後章の初日舞台挨拶イベントで登壇した浅野は、「当時は『デデデデ』の世界観で頭がロックされていて、この曲をこの世界観で作ってみようと思いました。その時はアニメの企画の話はなかったので楽曲を使ってもらおうなんて思ってもいませんでした」と楽曲制作のきっかけも明かしていた。

今年の4月20日から恵比寿・LIQUIDROOMを皮きりに開催された、でんぱ組.incのライブツアー「We need the DEMPA TOUR 2024」。本公演にて披露された本楽曲のライブ映像が、本日5月28日20時より、でんぱ組.incの公式YouTubeにて公開される。

アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章は全国公開中。

でんぱ組.incのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■相沢梨紗(りさちー)

――本楽曲が映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の挿入歌に決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

いにお先生の大切な作品にでんぱ組の曲も関わらせてもらえてすごく嬉しかったです! 時を経て、この曲がアニソンに!と高まりました。

――楽曲制作当時、浅野いにお先生とはどのようなお話をされましたか?

「世界が滅亡するなら?」とご質問をいただき、「でんぱ組を好きなみんなとライブをしてたい」とお話しをした記憶があります。こんな風に思えるものが自分にも出来たのだと思ったら泣いていて、いにお先生をびっくりさせたのではないかと思います。

――完成された映画をご覧になっていかがでしたか?

最後の瞬間に笑っていられる生き方がしたい、生きているうちに大切な「絶対」を見つけられたらいいなと思いました。

――映画を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

ずっと記憶に残る作品との出会いになると思います。我々は歌で、観てくださる皆様の心を揺さぶるお手伝いが出来ていたら光栄です。

■藤咲彩音(ピンキー!)

――本楽曲が映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の挿入歌に決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

まさか現実世界とデデデデの世界がクロスして、物語に関われる日が来るとは夢にも思いませんでした。

――楽曲制作当時、浅野いにお先生とはどのようなお話をされましたか?

曲名通り「あした地球が終わるとしたら何をしますか?」という質問をいただき、空港内の控室でメンバーと泣きながら自分自身のことを話した記憶があります。泣きすぎて記憶がありません…。

――完成された映画をご覧になっていかがでしたか?

思春期、自分自身の正義。沢山考えさせられ、一人一人のキャラクターに「頑張れ!」と願うことしか出来なくて胸がいっぱいでした。

――映画を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

門出ちゃんとおんたんの「絶対」を、大きなスクリーンで目と耳で是非捉えてください。後悔しない未来がそこにあります。

■高咲陽菜(ひなちゃん)

――本楽曲が映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の挿入歌に決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

こんなに素晴らしい作品に曲を使っていただけるということで、長い歴史を紡いできたからこそ今があるのだなと感じることができました。そんなでんぱ組.incが誇らしく、心の底から嬉しい気持ちです!

――完成された映画をご覧になっていかがでしたか?

どの場面を切り取っても、自分の心がひっくり返されるほどに衝撃的で、今まで抱いたことのなかったいろんな感情が生まれました。人生の中でこの作品に出会えて本当に良かったです。

――映画を楽しみにしているファンの皆様へメッセージをお願いします。

作品の中だけにとどまらず、作品を見た帰り道、今を生きる自分自身とその世界に不思議なワクワクを感じるかもしれません! いろんな形で楽しんでもらえたら嬉しいです。

© ブロードメディア株式会社