ヨハン・ザルコ、Team HRCから鈴鹿8耐へ参戦の意向「いつかはやるだろうと思っていた」/MotoGP

 ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は、2024年MotoGP第6戦カタルーニャGP後にFIM世界耐久選手権(EWC)第3戦鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦について言及した。

 ザルコは今季ホンダに移籍してきたが、MotoGPの契約だけでなく鈴鹿8耐の参戦も含まれると言われていた。また、EWCのル・マンやボルドールといった伝統的なレースが行われるフランス出身の彼だけに、耐久レースへの参戦の可能性も考えていたようで、鈴鹿8耐は「いつかはやるだろうと思っていたレースだったから、今年参加できてうれしい。勝ちたいね」とカタルーニャGP後に語った。

 また、HRC/ホンダとしては2024年鈴鹿8耐のライダーラインアップをまだ発表していないが、「鈴鹿8耐への参戦は僕にとって新たな冒険だ。これは盛大なパーティーであり、ホンダと何ができるかを示すチャンスだ」とザルコが言ったことから、彼がラインアップに入る可能性が高まった。

 そんな彼は昨年にEWC最終戦ボルドール24時間に現れてスターターも務めており、さらに過去には鈴鹿8耐への参戦の可能性もあった。

ギターを弾くヨハン・ザルコ/2023EWC第4戦ボルドール24時間

 そもそもザルコが鈴鹿8耐に参戦する可能性があるのは、彼がホンダに移籍したこともあるが、今年は鈴鹿8耐とスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)の日程がバッティングしており、SBKライダーの起用ができないからだ。ところが、MotoGPは被らずにサマーブレイクでもあることでGPライダーに白羽の矢が立ったのだ。

 Team HRCとしては、2年連続で鈴鹿8耐を優勝しており、すでにシード権を行使しているためチームとしては参戦する意向だ。国内ではすでにプライベートテストを行っているようで、昨年のウイナーである長島哲太、高橋巧ではない全日本ロードライダーがワークスマシンを走らせたことも確認されている。

 鈴鹿8耐のテストは6月4~5日と6月19~20日の2回あるが、6月14~16日に予定されていたカザフスタンGPが延期になった。それにより、第7戦イタリアGPと第8戦オランダGPの約1カ月の間にあるどちらかのテストにザルコが参加する予定だという。

 また、別のロードレース世界選手権ライダーも他のチームから参戦する可能性も大いにある。

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