シウマイ弁当、ランドマーク、久保山… 横浜・西区の歴史が楽しくわかる「今昔かるた」 夏に大会予定も

楽しみながら真剣な表情でかるた札を狙った「西区今昔かるた」体験会の参加者ら=26日、横浜市西区

 横浜市西区のいまと歴史が楽しく分かる「西区今昔かるた」の体験会が26日、同市西地区センター(同区岡野)で初めて開かれた。31人が参加し、地元への愛着を深めていた。

 「ランドマーク のっぽのタワーで 見渡して」「久保山の 歴史の重み 富士望む」。区地域振興課担当者が読み札を読み上げると参加者は真剣な表情で一枚を狙った。

 札を取るたびに拍手が起こり、担当者らが絵札の内容も解説。崎陽軒を巡る「シウマイ弁当 あなたはどれから 食べますか」の札などでは、参加者同士で話に花を咲かせた。

 かるたは昨年度の区主催の生涯学習講座で、受講生が地域の歴史などを学んで3月に発行した。絵札の表になっている現在の写真の多くは受講生が撮影。裏の昔の写真は地元施設の所蔵や提供などによるもので、地域ぐるみで手がけた一品だ。

 親子で参加した40代の母親は「札の表裏でまちの移り変わりが分かり、とても楽しかった」、小学4年の長女(9)は「近所の場所が絵札になっていた。その札を狙って、取れてうれしかった」と笑顔だった。

 かるたは区内12施設で遊べる。夏にはかるた大会も開催予定という。

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