中国外交部、WHO総会の台湾関連提案拒否で談話

中国外交部、WHO総会の台湾関連提案拒否で談話

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京5月28日】中国外交部の報道官は27日、世界保健機関(WHO)の年次総会、第77回世界保健総会で台湾関連の提案を議題にすることが拒否されたことについて談話を発表した。全文は次の通り。

 第77回世界保健総会の総務委員会と全体会議は27日、台湾をオブザーバーとして招待することを求める一部の国の提案について、議題に取り上げることを明確に拒否する決定をそれぞれ下した。拒否は8年連続で、WHO総会での台湾関係の問題に対する中国の立場は国際社会の幅広い理解と支持を得ている。100余りの国がWHO事務局長に特別書簡を送るなどの方法で中国の立場を明確に支持した。これは「一つの中国」原則が国際社会の人心の向かうところ、大勢の赴くところであり、いかなる挑戦も許されないことを示している。

 中国中央政府は台湾同胞の健康と福祉を非常に重視している。「一つの中国」原則との合致を前提に、台湾地区の医療衛生専門家はWHOの関係技術会議に参加できる。過去1年に中国台湾は21回、延べ24人がWHOの技術活動への参加を申請し、中央政府はいずれも許可した。台湾地区には「国際保健規則」の連絡拠点も設置されており、公衆衛生上の突発事態の情報を速やかに入手し、通報することができる。台湾地区がWHOの技術分野に参加するための意思疎通と協力のチャンネルは十分かつスムーズで、いわゆる「国際防疫システムの欠陥」は根本的に存在しない。台湾のWHO総会参加を後押しする一部の国の政治的操作に比べ、中央政府の適切な手配と確実な行動は、台湾同胞の民生・福祉にとって真に意義があり、心からの誠意を有している。

 われわれは民進党当局に改めて厳しく警告する。国際社会が「一つの中国」原則を堅持する基本的構図は揺るぎなく、中国統一の大勢は不可逆だ。「台湾独立」は台湾同胞の利益に反するもので、「外国に頼って独立を謀る」企てに活路はない。中国はごく少数の国に対し、国連総会第2758号決議をわい曲し、挑戦するのをやめ、「一つの中国」原則の空洞化をやめ、衛生問題の政治化をやめ、台湾問題にかこつけた中国への内政干渉をやめるよう促す。「台湾をもって中国を制する」やり方は必ず失敗に終わる。

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