線状降水帯発生のおそれも…大気の状態が不安定に JR土讃線・南風11号運休、JR予土線は運転を見合わせ 空の便に欠航も

高知県内は大気の状態が非常に不安定となっていて、気象庁は「線状降水帯発生の予測情報」を発表しています。

(京面龍太郎アナウンサー)
「JR高知駅前です。ここ高知市では、1~2時間ほど強く叩きつける大粒の雨が降り続けています。また、時折風も強く吹いていまして、街行く人からは『まるで台風のようだ』という声も聞かれました。そして、高知駅前のこの場所はレンガが敷き詰められた場所なんですけども、足元にはこのように水が溜まってしまっています。深いところでは、私の足首が浸かってしまうくらい水が溜まっていまして、短時間で多くの雨が降った、その雨が排水できていないということがうかがえます。今後もこの雨への十分な警戒が必要です」

高知地方気象台によりますと、降り始めからの雨量は香美市繁藤で188.5ミリ、高知市で162.5ミリなどとなっていて、香美市繁藤では午前10時半ごろまでの1時間に60.5ミリの非常に激しい雨を観測しています。現在、高知市といの町に大雨警報、香南市に大雨と洪水警報が発表されています。28日に予想される1時間雨量は、いずれも多いところで、中部と東部で70ミリ西部で60ミリとなっています。気象庁によりますと県内では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるということです。

(徒歩で通勤)
「長靴をはいてきたので、多少濡れるなという感じ。上司からも(線状降水帯予測の情報)を受けて通勤に気をつけて余裕をもって来てというのがあったので(情報は)ありがたい」

高知地方気象台は土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。

交通機関への影響です。JR土讃線の南風11号が児島ー高知間10号が高知ー児島間で運休。JR予土線は運転を見合わせています。空の便でも全日空とFDA合わせて3便の欠航が決まっています。

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