北朝鮮・人工衛星打ち上げも発射数分後に消失

 防衛省と内閣官房は28日、北朝鮮が27日午後10時43分ごろに北朝鮮北西部沿岸地域の東倉里(トンチャンリ)地区から南方に向け打ち上げた『人工衛星』について「発射から数分後、黄海上空で消失した」と発表した。

 防衛省などは「宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないと推定している」としている。打ち上げが失敗に終わった可能性を含め、詳細について日米韓において分析中としている。

 政府は北朝鮮の打ち上げに伴い我が国領域に落下するか上空通過の可能性があると沖縄県を対象にJアラートで避難を呼びかけた。この影響で沖縄都市モノレールは午後10時47分頃から約6分間運行停止するなどの影響が出た。政府はその後、落下や通過の可能性がなくなったと避難呼びかけを解除した。

 政府は「これまでの弾道ミサイル等の発射も含め、一連の行動は我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもの。また衛星打ち上げを目的としたものであっても弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁止している、関連する安保理決議に違反するものであり、国民の安全に関わる重大な問題」として「我が国としては北朝鮮に対し厳重に抗議、強く非難した」としている。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース