「国宝級」レトロな銭湯が5月末で廃業へ。「水鉢」と「湯鉢」のある珍しいお風呂

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万代湯(大阪市住吉区)

大阪市住吉区で長年愛されてきた銭湯「万代湯」が74年間の歴史に幕を閉じ、5月末で閉店することが判明。X上には銭湯ファンから惜しむ声が広がっています。

石の浴槽と石畳の床がなんともレトロで可愛らしい風情

万代湯の一つの特徴は「水鉢」と「湯鉢」が今も使われている珍しい銭湯であるということ。以前は各地にあったそうですが、今も残っているのはまれ。

万代湯の水鉢と湯鉢

写真は左側が「水鉢」で、右の「湯鉢」。

湯は熱めのため、浴場から出る際の「上がり湯」として、水と湯をそれぞれすくって入れて、桶の中で温度を調節して使うものだそうです。水鉢は男女でつながっています。

Googleのクチコミレビューには「国宝級」「昭和感あふれる銭湯」と称賛するファンからの書き込みが多数寄せられており、地元で愛されていることがわかります。

写真をXに投稿したやすべえ(@jKRqQVoQBu93lvc)さんも、閉店を知って駆けつけた銭湯ファン。「今週金曜の最終営業日迄いい湯を沸かしてほしい」と書き込んでいる。

廃業を知らせる万代湯の張り紙(やすべえさん提供)

しかし、残念ながら銭湯は74年間の歴史に幕を閉じる予定なのだそうです。5月31日は、定休日にあたる金曜日ですが、最後の日ということで特別に営業するとのことです。

ハフポストの取材に、関係者は「店主が亡くなったことや機械の不調などが原因です。74年間よく営業したと思います」と今の心境を明かしています。

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