大阪公立大青酸カリ紛失で男逮捕 「父殺すため盗んだ」

大阪公立大の看板=2022年

 大阪公立大のキャンパス内で青酸カリ(シアン化カリウム)などの毒物が紛失した問題で、青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)を盗んだとして、大阪府警が窃盗の疑いで同大大学院修了生の会社員の男(30)=滋賀県甲賀市=を逮捕したことが28日、捜査関係者への取材で分かった。「父を殺害するために盗んだ」と容疑を認めている。

 府警によると、容疑者の父親や家族の体調に問題はないという。府警は、経緯や盗まれた毒物の使途を詳しく調べる。

 大学は16日、教員の研究室で鍵付きの箱に保管していた青酸カリ25グラムと、青酸ソーダ25グラムの毒物計50グラムを紛失したと発表した。

© 一般社団法人共同通信社