豊見城市長、共産所属の市議を刑事告発 領収書偽造と詐欺未遂の疑いで

(資料写真)豊見城市役所

 沖縄県豊見城市の徳元次人市長は28日、領収書2枚を偽造し、市の2023年度「市民団体活動支援事業」から補助金をだまし取ろうとしたとして、日本共産党所属の高山美雪市議(50)らを有印私文書偽造と詐欺未遂の疑いで刑事告発したと明らかにした。高山市議は同日午前、豊見城市議会に議員辞職届を提出した。

 市によると、高山市議は任意団体で実施したとする食育活動のうち、水質浄化装置のレンタル代などとして、6万6千円と7万7千円の計14万3千円の領収書を偽造し、同事業の補助金を申請した。

 市の担当者が、印紙がなく、数字に不審な点があった領収書について高山市議に問い合わせたところ、偽造を認めたという。申請は取り下げ、市に実害はなかった。
 高山市議は同党豊見城市議団を通じ、「私の誤った行為により、市当局と市民のみなさんに多大なるご迷惑をおかけした。深く反省し、議員の職を辞し、おわび申し上げる」とコメントした。

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