高くなりがちなコレステロール値には豆乳がおすすめ!

新年度になり、学校や会社など身の回りの環境が大きく変わるこの季節に、健康診断を受ける人も多いのではないでしょうか。健康診断は、自分の健康状態を確認し、身体の異常を早期発見できるとても良い機会です。厚生労働省が発表している「定期健康診断実施結果(年次別)」によると、例年、血中脂質や血圧、肝機能に異常や疑いがある人が多くみられます。

今回は、その中でも、異常や疑いのある人の割合の高い“血中脂質”、つまりコレステロール値に効果が期待できる“豆乳の力”を紹介します。レシチンやサポニンなど、身体に欠かせない栄養素を多く含む豆乳を積極的に日々の生活に取り入れていくことは、さまざまな病気の予防につながるかもしれません。

人間の体にとって不可欠な物質「コレステロール」

ついつい高くなりがちな印象のあるコレステロールは、血液中の脂質の一種で、細胞膜やホルモン、胆汁酸を作る材料となる、身体に必要な物質です。血液中の脂質が過剰になると「脂質異常症」と呼ばれる状態になり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす動脈硬化を招くことにもつながります。

コレステロールは大きく「LDL(悪玉)コレステロール」と「HDL(善玉)コレステロール」に分けられます。食事から摂取されたコレステロールは、血液中を流れるためにリポタンパク質に変化します。この時のリポタンパク質の一種であるLDL(低比重リポタンパク質)は肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ働きを持ち、LDLコレステロールが増えすぎると血管壁にたまり、動脈硬化を引き起こす原因となります。

一方、HDLコレステロールは、増えすぎたコレステロールや、血管壁にたまったコレステロールを取り除き、肝臓へ戻す働きをします。LDLコレステロールと反対の働きをすることから善玉コレステロールと呼ばれています。HDLコレステロールが不足すると、LDLコレステロールが体内にたまりやすくなり、動脈硬化のリスクを高めることにつながります。

コレステロール値の低下には毎日の豆乳が効果的

豆乳をはじめとする大豆製品は、コレステロール値低下に効果的な食品として知られています。コレステロールが含まれていないため、毎日の食事にも取り入れやすく、大豆たんぱく質のほか、脂質やイソフラボン、サポニンなど、豆乳にはさまざまな栄養素が含まれています。大豆たんぱく質はLDLコレステロールを下げる働きが期待されており、大豆たんぱく質の摂取によって肝臓でLDL受容体が活性化され、取り込みが促進されて血中のLDLコレステロールの減少につながります。

総コレステロール値220mg/dl以上、LDL(悪玉)コレステロール値140mg/dl以上の人を対象に、「国産大豆の調製豆乳」を1日1本(200ml)12週間飲み続ける研究を、マルサン株式会社が実施した結果、4週間後から総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値の減少が見られました。

大豆たんぱく質の一部は、腸管内で胆汁酸と結合し、そのまま排出されます。新たに胆汁酸をつくるために、血液中から肝臓へコレステロールの取り込みが増え、その結果、血中のコレステロールが減ることにつながるのです。

コレステロール値の低下には食物繊維も効果的

食物繊維もまたコレステロールの数値を下げる効果が期待されています。食物繊維は、食べ物に含まれる、人の消化酵素では消化できない物質で、整腸作用の他、肥満や脂質異常症、糖尿病、高血圧などさまざまな生活習慣病の予防・改善への効果がみられます。日本の食事摂取基準(2020年度版)では、目標量として18~64歳の男性は1日に21g以上、18~64歳の女性は1日に18g以上と設定されています。

日々の食事に豆乳を取り入れることを意識してみよう!

日本豆乳協会 豆乳レシピ甲子園受賞作品より

ほうれんそうとブロッコリーのグリーンポタージュ

◎材料:2人分

無調整豆乳…300ml

ほうれん草…1/2束

ブロッコリー…1/2株

玉ねぎ…1/2個

固形コンソメ…1個

バター…10g

生クリーム…適量

▲作り方はこちらのレシピを参考にしてみてください。

二色の豆乳ソース de 冷製パスタ

◎材料:4人分

アボカド…1個

海老…12尾

スパゲッティ…160g

玉ねぎ…100g

塩、オリーブ油、酒…各適量

粗びき黒コショウ…少々

<A>

無調整豆乳…150ml

塩…3g

<B>

無調整豆乳…150ml

塩…3g

▲作り方はこちらのレシピを参考にしてみてください。

コレステロールが気になる人に飲んでもらいたい豆乳

マルサンアイ「特定保健用食品 国産大豆の調製豆乳 200ml」

コレステロール値減少の結果を得られた研究で用いられた本商品は、血中コレステロールを低下させる大豆たんぱく質を摂取しやすいように工夫されています。大豆固形分が9%と、味わいも濃厚に仕上げられており、コレステロールだけでなく健康に気を使っている人の食生活改善にも役立つかもしれません。

キッコーマン「特定保健用食品 特濃調製豆乳 200ml」

日本人間ドック健診協会(※)が推薦している本商品は、通常の調製豆乳より大豆固形分が10%多く含まれています(同社比)。このほか、キッコーマンでは、糖質や体脂肪が気になる人向けの豆乳も販売しているので、ぜひ試してみてください。

※日本人間ドック健診協会は、人間ドック健診による健康管理、健康増進の啓発普及に努め、人間ドック健診機関の経営・管理・運営に関する研究を行い、人間ドック健診事業者の相互の連携を図ることにより、社会に貢献することを目的とする特定非営利活動法人です。

(豆乳あるあるマップ2024年5月21日掲載記事より)

© 株式会社VAインターナショナル