マカオ、食品会社の海外労働者が商品横流し繰り返す…買い取ったレストラン店主含め3人逮捕

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 マカオ司法警察局は5月27日、食材の横流しに関わったとしてマカオの食品会社に勤務する海外労働者(フィリピン人)の男2人とマカオ人のレストラン店主の男1人の計3人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月25日に食品会社から海外労働者2人が職務上の便を利用して倉庫から冷凍肉を盗み、社用車で運び出していたことがわかり、直近2ヶ月間だけで約12万パタカ(日本円換算:約234万円)の損失が発生したとする通報が寄せられ、同日中に2人を逮捕したとのこと。

 2人は同局の調べに対し、昨年(2023年)末から少なくとも40回にわたって会社の昼休みで無人になる時間帯を見計らって冷凍肉を盗んだ上、盗品を社用車を使って地元レストランに運び、店主に市場価格のおよそ半値で売って利益を得ていたと供述。2人はこれまでに約20万パタカ(約390万円)を不正に所得したとみられ、カネの行方については、送金したり日常生活に充てたりしたという。

 また、同日、横流し先のレストラン店主の男についても逮捕。食品会社の海外労働者2人から安値で肉を買ったことについては認めたが、肉の出どころについては説明を拒否しているとした。

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