中日韓ビジネスサミット開催、出席者が協力強化に期待示す

中日韓ビジネスサミット開催、出席者が協力強化に期待示す

27日、第8回中日韓ビジネスサミットの会場。(動画のスクリーンショット)

 【新華社ソウル5月28日】韓国のソウルで27日、第8回中日韓ビジネスサミットが開かれ、出席した3カ国のビジネス界関係者はデジタルトランスフォーメーション(DX)や貿易促進、サプライチェーン(供給網)の安定、グリーン(環境配慮型)発展などで協力を強化し、地域経済の発展を促進することに期待を示した。

 韓国大韓商工会議所の崔泰源(チェ・テウォン)会頭は開幕式であいさつし、3カ国のビジネス界代表が心を合わせて協力し、知恵を集め、共に国際貿易環境の変化などさまざまな課題に対応しなければならないと述べた。

 日本経済団体連合会(経団連)の十倉雅和会長はあいさつの中で、3カ国のビジネス界の協力を推進し、意思疎通と相互理解を強化することが不可欠とし、人的交流の一層の拡大も非常に重要だと指摘した。

 中国国際貿易促進委員会(貿促会)の任鴻斌(じん・こうひん)会長はあいさつの中で、サミットはすでに中日韓ビジネス界の実務協力深化の重要なプラットフォームとなっているとし、3カ国のビジネス界が産業協力を深め、互恵・ウィンウィンの発展を推進することを提案した。また、日韓の企業が今年11月に開かれる第2回中国国際サプライチェーン促進博覧会に積極的に参加することを歓迎すると表明した。

 自動車やスマート製造などを手がける中国江蘇悦達集団は、20年以上にわたり韓国企業と協力してきた。同社の張乃文(ちょう・だいぶん)董事長はサミット期間に取材を受け、次のように述べた。3カ国の経済・貿易協力は具体的事業の実施から始まり、事業の成功がけん引効果をもたらす。3カ国のビジネス界関係者は今回のサミットを通じて新しい友人を作り、新しいビジネスチャンスを探るだろう。

 韓国のファッション総合企業、ファッショングループヒョンジの崔准浩(チェ・ジュンホ)副会長は次のように述べた。サミットは3カ国の経済エコシステム形成を促し、税関や税務などの面で3カ国企業間の業務運営をより便利にする。中国経済の今後の発展に非常に自信を持っており、われわれは引き続き投資に力を入れ、精力を集中し、中国市場を開拓する。

 サミットは2009年に北京で第1回が開かれ、3カ国のビジネス界の交流・協力の重要なプラットフォームとなり、中日韓首脳会議の重要な付帯イベントにもなった。今回は韓国大韓商工会議所、日本経団連、中国貿促会が共催した。

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