中国、入国時の携帯電話検査を否定 「反中勢力の虚偽主張」

[香港 28日 ロイター] - 中国当局は28日、入国審査で7月1日から渡航者全ての携帯電話を検査するという見方が出ていることについて、「反中国勢力」による事実の歪曲(わいきょく)だと否定した。

中国国家安全省は先月、法執行規制の範囲を拡大し、国家安全保障を脅かす違法行為に対処すると発表した。

しかし、同省は対話アプリ「微信(ウィーチャット)」のアカウントで、「一部の敵対的な海外の反中国勢力がこれに乗じて、あきれた虚偽の主張を行い、事実をゆがめている」と指摘。

特に入国時に全ての渡航者が携帯電話の検査を受けるという主張は「全くばかげている」と一蹴した。

同省は国家安全保障に関する新たな規則に好意的なフィードバックがあったと述べ、改正反スパイ法で電子機器や施設の合法的な検査に関する具体的規制が設けられていると説明。

検査対象となるのは軍の制限区域などで写真や動画を撮影するスパイ容疑者など、防諜活動に関連する個人や組織だとした。

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