スシロー 新商品/カフェ部をリニューアル、第1弾「ブラックモンブランパフェ」

あきんどスシローは5月28日、「スシローカフェ部」のリニューアルを発表した。

<スシローカフェ部を刷新>

同社は2017年に「スシローカフェ部」を発足。寿司を食べた後でも美味しく食べられるスイーツの開発に注力してきた。今回、年間50種もの新商品と出会える楽しさを表現した新コンセプト「おいしく、わくわく、ぞくぞく」を発表。その第1弾として、竹下製菓とコラボレーションした「ザックザク!ブラックモンブランパフェ」(税込330円)を29日より全国のスシローで販売する。

カフェ部の強みは、一流ホテルやスイーツ専門店で腕を磨いたパティシエが、プロの目線でスイーツを開発していること。現在は3名の専属パティシエが所属し、新商品を毎月発表している。これまでポップアップの開催はあったが、全体的なリニューアルは今回が初めて。毎月こだわりの新作スイーツに出会える価値を訴求し、アイドルタイムの強化に加え、食後のデザート需要の獲得を狙う。

<林主任>

カフェ部について、林麻衣子 広告宣伝部 クリエイティブプランニング課 主任は「スシローでは現在、スイーツだけで100億円以上の売上を出しており、構成比は約5%を占める。そこを上げていきたい。これまでも寿司同様にスイーツも強化するため、パティシエを増やして開発力を高めてきた。だが、商品をアップデートする中で、改めてお客さんに認知していただく必要があると思い、カフェ部を一新した。

回転寿司に行った帰りにコンビニで甘い物を買って帰るという人の話をよく聞く。そうした方々に、寿司後のスイーツもスシローで食べてもらいたいという思いがある。売上の後押しだけでなく、スイーツ目当てで来て下さる方を増やして、集客の柱にしたい」と語った。

<パティシエの作田氏>

商品開発部の作田潤一 パティシエは「カフェ部では年間50種類以上のスイーツを販売しており、試作品を含むと200種類以上を開発。期間限定・季節限定商品は月に4種以上を販売している。また、部内では毎週プレゼンが行われており、その後バイヤー・経営陣にもプレゼンする厳しい過程を経てから商品化している。

美味しいのはもちろん、見た目・価格にもこだわっており、手に取ってもらいやすい形で提供できるよう工夫した。お寿司を食べた後でも食べられるような味付けを心掛けているが、お寿司を食べた後にスイーツを一皿食べるだけではなく、スイーツだけを食べに来ていただければと思っている」と述べた。

<ブラックモンブランとコラボ>

新商品の「ザックザク!ブラックモンブランパフェ」は、販売予定総数148万食で、完売次第終了する期間限定品。「ブラックモンブラン」のパッケージを模した特製カップを山に見立て、パフェにかぶせた。カップを外すと、チョコチップアイスとチョコソース、クッキークランチが現れる。内部にもクッキークランチを仕込み、ザクザクの食感を最後まで楽しめる。

スシローは食品メーカーのほか、人気IPとのコラボにも注力している。直近では、ゲーム「原神」、アニメ「推しの子」といった若年層に人気のコンテンツとの企画を実施。寿司商品に加え、カフェ部のスイーツもコラボ展開してきた。林主任は「IPコラボではキャラクターのイメージに沿って商品開発し、美味しく・わくわくする体験を感じてもらえるよう心掛けている」と話す。

<定番品も充実>

定番品では、「ストロベリーバニラパフェ」(300円)が新登場。たくさん寿司を食べた後でも、気軽にパフェを手に取ってもらうために、いちごの香りと甘酸っぱい味を満喫できる味わいにした。

このほかの新商品では、既存品で人気のミルクレープにフローズンいちごやアイスを盛り付けた「北海道ミルクレープメルバ」(260円)、夏に適した冷たいデザートの「北海道ミルククリームのアイスエクレア」(150円)などを販売。2014年に登場した定番品「カタラーナアイスブリュレ」も引き続き提供する。

取材・執筆 古川勝平

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