屋外作業中にマダニにかまれたか 70代男性が日本紅斑熱に感染 これで4人目…過去最多の2倍のペース=静岡県

静岡県は、熱海保健所管内に住む70代の男性が、マダニが媒介する日本紅斑熱に感染したと発表しました。2024年に入り、県内の日本紅斑熱の感染者は4人目となり、過去最多の年間感染者だった2019年(10人)の2倍のペースとなっています。

県によりますと、男性は5月17日、発熱や発疹などが出て、熱海保健所管内の医療機関を受診、21日に再度受診したところ、発熱や前身の発疹、足の浮腫が認められたため、入院したということです。男性の腹部に刺し口があり、マダニが媒介する感染症の疑いで、静岡県環境衛生科学研究所で検査を行ったところ、24日、日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されたということです。

男性は、マダニにかまれた自覚はありませんでしたが、家庭菜園など屋外で作業をしていたことから、マダニに咬まれたことから感染したと推定されるということです。なお、男性はすでに快方に向かっているということです。

静岡県内では2024年に入り、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の患者は、これで4人目となり、過去最多だった10人の感染(このうち1人が死亡)が確認された2019年の2倍のペースで報告されているということです。

県は、山や畑などに入る場合は、肌の露出を少なくし、発熱・発疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。

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