中国で古茶樹の資源調査進む 総数は5600万株超

中国で古茶樹の資源調査進む 総数は5600万株超

雲南省普洱(ふじ)市瀾滄(らんそう)ラフ族自治県の景邁山大平掌古茶林。(2023年9月19日、ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)

 【新華社昆明5月28日】中国で樹齢100年を超すチャノキ(茶の木)「古茶樹」の資源状況が明らかになりつつある。最新データによると、中国にある古茶樹は樹齢100年未満の野生のチャノキを含めて5624万2600株。主に雲南省、貴州省、広西チワン族自治区、重慶市、四川省などに分布し、うち雲南省が5494万6700株と全国の97.7%を占める。

 データは、古茶樹の保護利用を進める古茶樹保護・可持続利用国家創新連盟と雲南省昆明市の西南林業大学古茶樹研究センターが共同でまとめた「中国古茶樹資源状況白書(2024)」で明らかにした。野生チャノキは国家重点保護野生植物に含まれることから古茶樹として管理されている。

中国で古茶樹の資源調査進む 総数は5600万株超

雲南省臨滄市双江県内の古茶樹。(資料写真、昆明=新華社配信)

 古茶樹はチャノキの遺伝子情報を残す国の重要な天然の「ジーンバンク」であり、西南部の山地で最も代表性を備えた文化的植物でもある。古茶樹資源はチャノキの起源、人類による茶の利用の発見と茶文化、茶の生態学史を研究する上で重要な価値を持つ。(記者/厳勇)

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