食材の活用法から盛り付け方まで…老人会がホテルの料理人から日本料理を教わる 「家でも作ってみたい」沖縄・本部町

プロに教わり作った日本料理を味わう本部町老人会のメンバー=18日、同町・もとぶ元気村

 【本部】観光施設「もとぶ元気村」を運営する健康科学財団は18日、本部町老人会メンバーを同施設に招き、料理教室を開いた。家庭でできる日本料理をテーマに開催。ホテル「ルネッサンスリゾートオキナワ」の料理人たちが講師を務め、参加者33人が、エビや魚の練り物「海老真丈(えびしんじょ)」作りに挑んだ。(北部報道部・下地広也)

 ユズの皮を刻んだ玉城奈美枝さん(76)は「フレッシュな香りや素材を生かした繊細な一品。今回教えてもらったレシピをアレンジして、家でも作ってみたい」と満足げに話した。

 仲間厚子さん(73)は「先生が丁寧に教えてくれた」と感謝し、「みんなで和気あいあいと楽しんだ」と喜んだ。

 試食会では、プロの料理人が作ったおひたし、汁物、焼き物、香の物、ご飯の5品が振る舞われた。旬の食材の活用法や和食器を使った盛り付けの紹介、テーブルマナーの解説もあった。

 アグー豚の難波焼を味わった比嘉清さん(74)は「日頃はゴーヤー、豆腐、野菜などのチャンプルーを食べる。今日いただいた料理は全て見た目も美しく上品」と称賛。阿波根明子さんは(82)は「味が薄くもなく、濃くもなく、とてもバランスが良い。中でもタケノコとタイの炊き込みご飯がおいしかった」と話した。

 ルネッサンスリゾートオキナワの和食料理長の川内隆弘さんは「ひと手間かければ日本料理が楽しめる。食材はスーパーでも買える。ご家庭でもぜひ試してほしい」と呼びかけた。

料理教室で町老人会メンバーが作った海老真丈(えびしんじょ)

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