大雨をもたらす「線状降水帯」の発生予測の発表方法が、新しくなりました。北海道では、7つの地域に分けて発表されます。
新たな運用が始まった、気象庁による線状降水帯の発生予測。28日、日本列島は台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、九州などでこの時期としては記録的な大雨となっています。この大雨に先立ち気象庁は、線状降水帯の発生予測情報を発表しました。
この大雨に先立ち気象庁は、九州・四国地方や東海地方に線状降水帯の発生予測情報を発表しました。
線状降水帯が発生した場合、その地域では数時間に渡って大雨が降り、災害の危険が高まります。おととしから気象庁は、半日前から対象エリアに発生の予測を発表していますが、今回の運用変更後はこれまでよりエリアを絞り込んで発表されることになりました。
札幌管区気象台主任予報官・海藤幸広さん:「7つの地域に絞り込んでですね、発表するということが、今回の新しくなった改善点になります」。
これまでは「北海道地方」とひとくくりになっていましたが、今後は道内を7つの地方に分けて発表されることになりました。
海藤さん:「気象庁のスーパーコンピューターが強化されまして、性能がアップしております。よりたくさんの計算を行うことによって、こうした地域の絞り込む発表が可能になった」。
気象庁は今後、よりエリアを絞り込んで予測し、市町村ごとに危険度が示せるようにすることを目指しています。
海藤さん:「こうした情報を受け取った場合には、わが事感を持っていただくことを期待しています。ハザードマップを確認して、避難場所、避難経路などを確認して、災害への心構えを一段高めていただくという風に思っています」。
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