SBテクノロジー、SaaS利用状況を可視化し一元管理する「SaaSパトロール」

SBテクノロジー(SBT)は、企業向けに社内のSaaS利用状況を可視化し一元管理するサービス「SaaSパトロール」の提供を5月27日に開始した。

SaaSパトロールは、組織の情報システム部門やセキュリティー担当者のSaaS管理業務を効率化し、利用にともなうセキュリティーリスクを軽減するサービス。社内で利用されているSaaSやテナントの一元管理機能により、「Excel」での管理など非効率な運用からの脱却や、削除漏れユーザーの可視化が可能となる。また、メールによるサービス検知機能では、禁止サービスを利用または未許可のままサービス利用しているユーザーをシャドーITとして検知し、適正な利用につなげることでセキュリティーリスクを軽減できる。

主な特徴としては、SaaSの管理について、サービス台帳でサービスごとに利用許可ユーザーを登録・管理できるため、Excelによる管理から脱却することが可能。また、一般ユーザー向けの機能として、サービスごとに自社の利用方針(許可、要申請、禁止)を定めたサービスカタログを社内に公開することで、許可サービスの利用促進や、禁止サービスの利用抑止を実現できる。さらに、SaaSをテナント単位で登録できるテナント管理機能では、退職などにともなう削除漏れのテナントユーザーを可視化できる。

利用のメールサービスに同サービスを連携することで、SaaSから届く各種通知メールに基づき、社内で利用されているサービスとその利用ユーザーを可視化。メールによるサービス検知機能では、禁止サービスを利用または未許可のままサービス利用しているユーザーをシャドーITとして検知・可視化を行う。自社の利用方針に沿った適正な利用につなげることで、セキュリティーリスクを軽減できる。24年夏以降、資産管理ツールとの連携により、社内ネットワークを経由しないSaaS利用や、個人メールでのSaaS利用も検知が可能となる予定。

さらに、2024年夏以降の機能アップデートで、資産管理ツールや各種SASEとの連携を実現し、より精度の高いシャドーIT可視化や、SBTのセキュリティーアナリストの知見を生かした分析ダッシュボードの提供を予定している。

24年秋以降には、ワークフロー機能や棚卸機能の提供を予定しており、SaaSの検討から申請・承認、運用にいたる一連のプロセスの効率化とセキュリティー向上が可能となる。また、SBTが提供するクラウドや、セキュリティーソリューションとの連携により、高度なセキュリティー対策の提供を目指していく。

税別価格は月額8万円から。なお、SaaSパトロールのすべての機能を1カ月間無償で利用できるトライアルを実施する。

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