名人防衛の藤井八冠「アザラシとの触れ合いでリラックスできた」

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将棋の名人戦を制しタイトル初防衛をした藤井八冠は28日の会見でアザラシのことや31日の大一番への意気込みについても話しました。

愛知県瀬戸市出身の藤井聡太八冠に、一宮市出身の豊島将之九段が挑戦する愛知対決となった名人戦七番勝負。 北海道紋別市で27日までの2日間にかけて行われた第5局は99手で藤井八冠が勝利。 今期の名人戦4勝1敗で豊島九段を制し「名人」初防衛となりました。 「4月からは対局の結果も内容もそれほど良くなくて、今回の名人戦では今まであまり経験したことのない将棋もいろいろ考えることができて、すごく勉強になるところが多かったと感じている」(藤井聡太 八冠) 一方、藤井八冠と激戦を繰り広げた豊島九段は―― 「序・中盤での形勢で均衡を保つのが結構難しくて、不利になることが多かったので、手ごたえはあまりないですけど、そういうところが課題かなと思いました」(豊島将之 九段)

叡王戦への意気込み「全力を尽くしたい」

一夜明けた28日、藤井八冠は今期の名人戦を振り返りました。 「今期は内容的にも苦しい将棋も少なからずあったので、なんとか結果を出すことができてホッとした気持ちが強い」(藤井八冠) 対局前、藤井八冠は豊島九段とともに日本で唯一のアザラシ専門保護施設を訪れ、アザラシと触れ合いました。 そのアザラシの印象が残っていたのか、27日の対局で午前のおやつに、「アザラシのお昼寝シフォン」を選ぶほど。 「私自身、これまでアザラシはもちろん動物と触れ合うことがあまりなかったが、すごく良い体験をすることができたかなと思っています。こちらの動きに合わせてポーズをとってくれるのが非常にかわいかったというか、本当に対局前だがすごくリラックスできた」(藤井聡太 八冠) 負ければ「叡王」のタイトルを失う、31日の叡王戦第4局については―― 「叡王戦がスコア的に苦しい状況になってしまっているが、変わらず全力を尽くしたいと思っています」(藤井聡太 八冠)

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