店員と客の頭をバールで 松浦・コンビニ強盗事件で初公判 被告の男は起訴内容認める【長崎】

2023年、松浦市のコンビ二で起きた強盗事件をめぐる裁判員裁判が長崎地裁で始まりました。

強盗殺人未遂などの罪に問われている男は起訴内容を認めていて、検察は計画性を主張しています。

強盗殺人未遂と窃盗の罪に問われているのは住所不定の無職 川端健太郎 被告(30)です。

起訴状によりますと、川端被告は2023年6月に松浦市御厨町のコンビニエンスストアで居合わせた店員(当時46)と客(当時63)の頭をバールで殴るなどして殺害しようとしました。

そして、マネーケースなど約6万1000円を奪った罪に問われています。

川端被告は28日の初公判で起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述で、犯行前の川端被告には金融機関や知人から借りた約280万円の借金があったと指摘しました。

さらに借りた金は競艇やパチンコに使い果たしていて、コンビニで奪った金もギャンブルに使い口座の残高は850円だったとしています。

その上で「店員の頭を殴るため、事前にバールを用意した」「同僚や知人に『コンビニ強盗するしかない』と話していた」などと犯行の計画性を主張しました。

これに対して弁護側は「川端被告はギャンブル依存で計画性はなかった」「被害者にそれぞれ10万円の慰謝料を払っている」など情状酌量を求めました。

判決言い渡しは6月4日で、29日は証人尋問と被告人質問が行われます。

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