キンプリへのブッコミ「Number_i質問」が物議の『with MUSIC』、冴えない要因は「有働由美子のミスマッチ」か

有働由美子(C)ピンズバNEWS

5月25日放送の『with MUSIC』(日本テレビ系)に、King&Princeが出演したが、番組MCの有働由美子(55)による“ブッコミ質問”が、一部ファンの間で物議を醸している。

キンプリは平野紫耀(27)、岸優太(28)、神宮寺勇太(26)、高橋海人(25)、永瀬廉(25)の5人体制だったが、23年5月22日に平野、岸、神宮寺が脱退。3人は同年10月にTOBEで合流し、Number_iとして再始動した。

一方でキンプリは、高橋と永瀬の2人体制に移行してから1年が経過したが、5月25日の『with MUSIC』で有働は2人に「Number_iのパフォーマンス見たりするの?」と投げかけたのだ。

それに2人とも笑顔で応じて、コメントも「大好きな兄貴分という感じなので、毎回楽しく見させてもらってる」(高橋)、「かっこいいよね、(デビュー曲の)『GOAT』も」(永瀬)と、前向きなものだったのだが、

「キンプリの分裂はファンにとって非常にデリケートな話題のため、有働さんに対して“わざわざ聞くなよ”という声が殺到してしまったんです。キンプリ出演回の次週、6月1日放送回にはNumber_iが出演すると告知されていることも、“荒れ”に拍車をかけていますね」(女性誌編集者)

X(旧ツイッター)では《(有働さん)みんなが気になってることサラッと聞いてくれてありがとう》など好意的な声がある一方で、

《来週のNumber_i出演時にも有働さんは、もちろん3人にも「今のキンプリのパフォーマンスも見てますか?」って聞いてくれますよね?》
《台本だとしても有働さんも日テレ流石に無神経過ぎ2人に聞くなら3人にも聞けよ》
《いつもいつも気を使うのもこういう質問されるのKing&Princeの2人で、なんで?って思う2人に聞いたなら来週、3人にも聞いてね有働さん》

といった声が多く寄せられ、喧々諤々となっている。

制作会社関係者は言う。

「有働さんが2018年4月にNHKを辞めてフリーに転身したのは、ジャーナリスト活動に強い関心があったから。実際、先日まで硬派な報道番組『news zero』(日本テレビ系/18年10月~24年3月末)のMCを担当していましたよね。

『with MUSIC』は“アーティストのルーツに触れるトーク”も番組テーマの1つですから、有働さんのバランス感覚を考えてもNumber_iに同様の質問はすると考えられる。

ただ、今回のXの荒れっぷりからもそうですが、トークコーナー自体が、あまり求められていない感もあるんですよね……」

■有働の“色”が『with MUSIC』に合っていない

『with MUSIC』は、日テレは4月改編の目玉として4月13日からレギュラー放送がスタート。34年ぶりとなるゴールデン帯の音楽番組に局は大いに期待していたが――前出の制作会社関係者は話す。

「日テレはこの4月から、各番組の評価は“コア視聴率(13~49歳の個人視聴率)のみ”となったのですが、『with MUSIC』は開始時、そのコアの数字が取れていなかったんです。ですが徐々に上がってはきました。5月11日放送の2時間SPも3.0%とまずまずの数字でしたが、真裏ではどバラエティ番組である『新しいカギ』(フジテレビ系)が、通常の1時間放送回で4.5%。『with MUSIC』は2時間SPながら、『新しいカギ』の通常放送に負けた、ということですね」

当初『with MUSIC』の数字が取れなかった理由としては、出演アーティストが幅広すぎて視聴層を絞り切れていないこと、MCの有働と“アーティストナビゲーター”の松下洸平(37)のコンビが大人すぎて、悪い意味で静かで落ち着いた地味な番組になってしまっていることなどが挙げられていたが、

「さらに言われているのが、有働さんが音楽番組のMCにミスマッチだったのでは、という話です。確かに有働さんはNHK時代の『あさイチ』のトークなど明るく楽しい姿が印象的でしたが、それはあくまで“NHKアナとしては”です。

同じNHK出身で比較するなら、神田愛花さん(43/12年3月末退局)はバラエティ番組を主戦場にもタレント的な売れ方をしていますが、有働さんはフリーになってからも担当番組は『news zero』や選挙特番など、よく言えばしっかりとした人ですが、悪く言えば真面目な固い人。

そんな有働さんが自分の“色”を『with MUSIC』に出そうとして、上手くいっていない感があるのではと言われているんです」(前同)

『with MUSIC』の特色の1つに、アーティストとのトーク時間を長めに用意している点がある。初回放送(4月13日)に宇多田ヒカル(41)との対談を行ったほか、6月1日放送の2時間SPではB’zの稲葉浩志(59)が出演するにあたり、GLAYのTERU(52)のサプライズVTRが用意されている。

■報道番組のやり方を音楽番組に持ってきているという指摘も

前出の制作会社関係者は続ける。

「もちろん、トップアーティストの意外な内面を掘り下げるトークには一定の需要があるし、他の歌番組と差別化もできる。有働さんも持ち味であるジャーナリスト色を出したいところはあるでしょう。

ただ、そうした“お堅い内容”よりも、有働さんがあまり前面に出ずにもっとアーティストが中心で、化学変化的に次に何が起こるか分からないようなワクワク感を感じさせるような歌番組のほうが良いのではないか、といった意見が関係者の間でも出ているといいます。

有働さんは腕利きのインタビュアーなのは間違いないですが、有働さんがインタビューをしていると、視聴者には報道番組のように見えてしまうのかもしれませんね」

有働が、キンプリからNumber_iの話を引き出した件にも、

《有働さんは報道の手法でこの尋ね方で掘り下げたのだろうけど、土曜ゴールデン帯の音楽番組では私には少しどぎつく感じられてしまった》
《有働さんに言いたいのは報道とエンタメの世界は違うということ。エンタメに身を置く人には必ずファンがいることを分かっていない》

などの声がXに寄せられている。

「有働さんは『news zero』で、18年10月から20年9月末までは週5、以降は週4でメインキャスターとして頑張ってきた。待遇も良くて、年収2億円という報道もありました。5年半続けてきたわけで、もう一生困らないくらいに稼げたのではないでしょうか。ですので、有働さんにとっては『with MUSIC』がコケても死活問題ではない。だから自由にやりたいことをやる、というところもありそうです。

ただ、それは新たな歌番組である『with MUSIC』の視聴者が求めていることかと言えば、微妙ではないかということですね。しかし、まだ番組は始まったばかり。試行錯誤しながら、有働さんの活躍の仕方も含めて、より良い形に落ち着いていくのではないでしょうか」(前同)

番組の認知度が高まり、徐々に数字が上がってきているという『with MUSIC』。有働が次回、Number_iにもキンプリの話を聞くのかにも注目が集まるが、日テレ34年ぶりとなるゴールデン帯の音楽番組は今後、どう変わっていくのだろうか――。

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