燃料デブリ取り出しへ 新装置を公開 東京電力福島第一原発

福島第一原発で、今年10月に予定されている燃料デブリの試験的取り出しに向け、東京電力は、取り出しに使う装置を報道陣に公開しました。

神戸市の造船所で公開された取り出し装置は、「テレスコ式」と呼ばれる釣り竿状のもので、全長はおよそ22メートルあります。東電は、遅くとも10月までにこの装置を使って、2号機に残る溶け落ちた核燃料=燃料デブリを試験的に取り出す計画です。

福島第一原発には、880トンのデブリが残されていますが、計画では、先端につけた金属製のブラシなどを使い、3グラム以下のデブリを取り出す予定です。

5月13日には、格納容器の入り口をふさいでいた堆積物の除去が完了していて、今後、操作訓練を経て、福島第一原発に装置を設置する予定です。

デブリの取り出しをめぐっては、当初、ロボットアームを投入して今年3月に開始する計画でしたが、開発の遅れなどから、1月に3回目の延期を決めていました。



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