防犯カメラがとらえたクマ 敷地内をゆっくり歩き回り「こわい…」早朝の市街地が騒然 目撃情報があった高校は臨時休校に 警察や自治体が警戒続ける 広島・廿日市市

広島県廿日市市の市街地で28日、クマが相次いで目撃されました。高校が臨時休校となるなど、周辺では警戒が続きました。

午前5時半過ぎ、廿日市市の寺に設置された防犯カメラが、クマの姿を捉えました。段差を悠々と乗り越え、ゆっくりと歩き回りクマの姿が撮影されていました。

菅梅 弘順 住職
「いままではイノシシ、はぐれザル、かわいいところで言ったらリスは希に来たことはあったが、クマは初めてです。結構大きく映っていたから、1メートルよりは大きいクマだと思うので、こわいですね」

クマが出た寺には足跡らしきものが残されていました。この寺は廿日市市天神にあります。同じ時間帯、約600メートル離れた廿日市高校でもクマが目撃されました。

警察によりますと、廿日市高校の前を通った新聞配達員から「クマが高校の塀を乗り越えていった」と警察に連絡がありました。その後も、廿日市市内で目撃情報が相次いで寄せられました。

近くには、JR廿日市駅や広電廿日市駅もあり、住宅やマンションが建ち並ぶ市街地を移動していたとみられます。

米田健太郎記者
「保育園にも近い場所でもクマの目撃情報がありました。近くの砂地では熊の足跡も見つかっているということです」

クマの目撃情報を受け、廿日市高校は臨時休校となりました。また、佐方小学校でも一時、児童が自宅待機に。登下校時には警察や教職員などが安全確保にあたりました。

保護者
「こわかったです凄く。子どもが1人で出た後だったので」

現在のところ、人的被害は確認されていないということです。廿日市市は、警察と共に警戒にあたっていて、29日以降も目撃された場所の周辺や通学路でパトロールをする予定だということです。

© 株式会社中国放送