マカオ、2024年4月の平均ホテル客室稼働率は83.3%…前年同月から4.0pt上昇

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 今年4月のインバウンド旅客数は前年同月から14.4%増、前月から4.4%減の260万0717人。今年1〜4月累計では前年同時期から58.9%増の1147万6474人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期の83.2%まで回復した。

 マカオ政府統計・センサス局は5月28日、今年4月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年4月の平均ホテル客室稼働率は83.3%で、前年同月から4.0ポイント(pt)上昇、前月からは0.2pt下落。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から7.1pt上昇の85.1%、4つ星が1.0pt上昇の79.6%、3つ星が4.9pt下落の81.1%、2つ星ホテルが2.0pt上昇の87.6%、エコノミー宿泊施設が4.7pt上昇の74.2%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が9.6%増、4つ星ホテルが6.5%増、3つ星ホテルが5.1%増、2つ星ホテルが27.1%増、エコノミー宿泊施設が28.3%増だった点も考慮する必要がある。

 今年4月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から13軒増の143軒、供給客室数は9.4%増の4.69万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の60.6%を占める2.84万室。

 今年4月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から5.6%増の115.9万人で、2019年同時期との比較でも1.3%増。このうち中国本土からの旅客が11.8%増の82.3万人、香港からの旅客が35.0%減の16.5万人、台湾からの旅客が96.1%増の3.4万人。グレーターチャイナエリア以外では、韓国からの旅客が245.2%増の2.4万人で群を抜いて多かった。なお、日本からの旅客は114.8%増の6300人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.6日、2019年同時期からは0.2日延びた。

 今年1〜4月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から8.4pt上昇の84.5%。ホテル宿泊客数は29.8%増の493.9万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。

© 大航海時代新聞出版社有限公司