就任2年目のジョー・マズーラHCが35歳の若さでセルティックスをファイナルへ導く

5月28日(現地時間27日、日付は以下同)にゲインブリッジ・フィールドハウスで行われた「NBAプレーオフ2024」のイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦は、ボストン・セルティックスとインディアナ・ペイサーズが終始1ケタ点差の激戦を演じた。

左ハムストリング負傷でオールスターガードのタイリース・ハリバートンを2試合連続で欠いたペイサーズは、ホームでアンドリュー・ネムハードの24得点6リバウンド10アシストを筆頭に、計5選手が2ケタ得点を奪って奮戦。

だが試合は同点で迎えた第4クォーター残り45.0秒にデリック・ホワイトが値千金の3ポイントシュートを決め切り、最終スコア105-102でセルティックスが勝利。無傷の4連勝でシリーズ突破を果たし、2022年以来2年ぶりのファイナル進出を決めた。

セルティックスのレジェンド、ラリー・バードの名が冠されたイースタン・カンファレンス・ファイナルMVPには、シリーズ平均40.9分29.8得点5.0リバウンド3.0アシスト2.0スティールにフィールドゴール成功率51.7パーセントを残したジェイレン・ブラウンが選出。

6月7日から幕を開ける「NBAファイナル2024」で、セルティックスはウェスタン・カンファレンス・ファイナルを戦っているダラス・マーベリックス(3勝)とミネソタ・ティンバーウルブズ(0勝)の勝者とチャンピオンシップ獲得をかけて競い合うこととなる。

そこでセルティックスが2008年以来初のリーグ制覇を達成できれば、NBA歴代単独トップとなる通算18度目のチャンピオンとなる。右ふくらはぎの肉離れのため欠場が続いているクリスタプス・ポルジンギスが戦列復帰を飾れば、戦力増強が期待できるため、視界は良好と見ていいだろう。

ちなみに、セルティックスのジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)は就任2シーズン目でファイナル進出。『ESPN』によると、指揮官として35歳と333日でNBAファイナルへ駒を進めたのは、1968-69シーズンのビル・ラッセル(元セルティックス/当時は選手兼HC)以来、史上最年少になったという。

当時ラッセルはロサンゼルス・レイカーズとのファイナル初戦の時点で35歳と70日。ラッセルは最終第7戦までもつれたシリーズで、平均48.0分9.1得点21.1リバウンド5.1アシストを残し、4勝3敗で優勝を飾った。

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