線状降水帯の発生予測が県ごとに 早めの避難準備を

強い雨をもたらす線状降水帯について、気象庁は28日から東北地方などブロックごとに予測する従来の運用を変え、県ごとなどに予測を出しています。仙台管区気象台は「予測を自分のこととして捉え、早めの避難準備に役立ててほしい」と呼び掛けています。

線状降水帯とは、発達した雨雲が帯のように連なり数時間にわたってほぼ同じ場所に大雨を降らせ続ける特徴があります。

宮城県でも台風19号が襲った2019年に線状降水帯が発生し、豪雨により甚大な被害が出ました。

仙台管区気象台加茂祐一主任予報官「線状降水帯が発生した場合は、短時間に非常に大雨となり急激に災害が発生する可能性が高まる。急に状況が変化するということで備えていただく」

気象庁は、これまで全国を11のブロックに分けて半日前から線状降水帯の発生予測を出していましたが、予測精度の向上を受けて27日から県ごとなどの予測を出す運用に変えました。

仙台管区気象台であれば、これまでは東北地方を対象に発生を予測していましたが、例えば宮城県や山形県など絞り込んで出します。より自分の事として捉えてもらう狙いです。

仙台管区気象台加茂祐一主任予報官「東北地方という広い呼び掛けですと、自分の所がどうなのかやっぱりピンとこない。例えば宮城県と特定することによって、宮城県の住民に危機感が伝わる。線状降水帯の予測の情報をつかんだら、避難などの準備を早めにしていただけるといい」

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