「日本進出後、浮き沈みを経験したが...」韓国代表に初選出の町田オ・セフンに母国メディアも注目「2人の先輩と競争しなければならない」

待望のA代表入り。J1で首位を走る町田のオ・セフンは、期待に応えるパフォーマンスを見せられるか。

5月27日に大韓サッカー協会は、6月の北中米ワールドカップ・アジア2次予選に臨む韓国代表のメンバー23人を発表。初選出は7人で、そのなかにオ・セフンも名を連ねた。

韓国メディア『MKスポーツ』は、「“Jリーグで沈黙→2年ぶりの活躍→初のA代表チーム”...オ・セフン、蔚山先輩ジュ・ミンギュとST争い」と題した記事で、25歳ストライカーにフォーカスした。

記事では、これまでのキャリアを振り返りつつ、Jリーグに活躍の場を移してからの足跡を次のように記す。

「2022年シーズンを控え、海外に挑戦。Jリーグの清水エスパルスに移籍して注目された。当初はチャンスを掴んでいくように見えたが、ゴールが遠く、残念な姿を見せ、シーズン後半は足首の怪我で早々にシーズンを終えることになった。

所属チームの清水がJ2リーグに降格したなか、オ・セフンは再契約を結んで挑戦を続けたが、主にバックアップメンバーとして活躍し、リーグ戦25試合697分出場、2ゴール・4アシストにとどまった」

清水では思うような結果を残せなかったが、2024年シーズンに状況が好転する。

「J1に昇格した町田に移籍し、ナ・サンホ、チャン・ミンギュと同じ釜の飯を食うことになった。これまで目立った活躍を見せられなかったオ・セフンだが、町田で躍動し始めた。

第4節の北海道コンサドーレ札幌戦で初アシストをマークした後、第5節のサガン鳥栖戦でマルチゴールを決め、存在感を示し始める。主力ストライカーの座を獲得し、現在までに16試合に出場し、6ゴール・1アシストを記録している」

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紆余曲折はあったが、ようやくスポットライトを浴びるかもしれない。

「世代別代表チームでも活躍したオ・セフンが最も注目された大会は、2019年のU-20ワールドカップだ。イ・ガンインも出場したこの大会で、オ・セフンは韓国の準優勝メンバーとして2ゴールを記録した。過去、キム・シンウク以来の新しい長身アタッカーの誕生として多くの期待を集めた。

日本進出後、多少の浮き沈みを経験して疎外されていたが、2年ぶりに自分の可能性を示し始め、蔚山時代の恩師であるキム・ドフン臨時監督の目に留まり、初のA代表チームに招集された」

準備は整った。あとはピッチで結果を出すだけだ。今回の招集メンバーで、FW登録はオ・セフンとジュ・ミンギュの2人だけ。MKスポーツは「戦術により、キャプテンであるソン・フンミンが最前線の攻撃手として出場できるため、オ・セフンは2人の先輩と競争しなければならない立場にある」と展望する。

町田で輝きを取り戻したオ・セフンは、代表の舞台でも真価を発揮できるか。韓国代表は6月6日にアウェーでシンガポールと、同11日にホームで中国と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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