「アンメット」中断の第7話、再放送へ 「よりによってこのタイミングで…」と一時騒然

第7話より三瓶先生(若葉竜也)とミヤビ(杉咲花)

7日にJアラート(全国瞬時警報システム)発令により一時放送が中断された、杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系4月期ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(毎週月曜よる10時~)第7話が深夜帯に再放送されることが明らかになった。28日、ドラマの公式Xで発表された。

元脳外科医である子鹿ゆずるが原作、大槻閑人が漫画を担当した「モーニング」で連載中の同名漫画を原作にした本作。杉咲演じる記憶障害のある脳外科医の主人公・川内ミヤビが元恋人である天才脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)らの助けを得ながら目の前の患者を全力で救い、自らも再生に向かっていくさまを追う。第7話では、ミヤビら丘陵セントラル病院のメンバーが行きつけの居酒屋「たかみ」の主人・高美武志(小市慢太郎)を軸にしたエピソードが描かれた。

中断されたのは10時46分頃のこと。ミヤビと三瓶が脳に髄膜腫(ずいまくしゅ)という腫瘍ができたことで嗅覚障害を起こした高美の手術に当たるシーンだった。高美は放置すれば命が危険にさらされ、手術をしても嗅覚が失われるリスクがあった。嗅覚は料理人である高美にとってすべてであり、ミヤビ、三瓶は彼に「ちょっとでもいいからにおいを残してくれ」と懇願されるが、手術は極めて難易度の高いものだった。

手術の難易度が高いうえに、この回では記憶障害を改善するために抗てんかん薬の摂取量を増やしたミヤビが脳の中で記憶がすり替わる“記憶錯誤”に悩まされることになり、視聴者は無事にミヤビが手術を終えることができるのかと固唾をのんで見守ることとなった。カメラが患部を凝視するミヤビの目と、三瓶ら周囲のスタッフの顔をとらえ、緊張が最高潮に達した瞬間に放送が中断されたため、SNSでは対象地域となった沖縄県への安否を気遣う声の一方で、「よりによってこのタイミング」「あと少しだったのに」といった悲鳴であふれた。

Jアラート発令から約30分後、政府から日本には飛来しないものと見られると発表され、対象地域となった沖縄県への避難の呼びかけが解除されたのち放送が再開された。

再放送は、フジテレビで5月31日深夜2:25~3:25、カンテレで5月31日深夜1:25~2:25、テレビ静岡で6月2日深夜2:30~3:25、サガテレビで6月2日午後3:05~4:00。(石川友里恵)

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