そのお手入れ、「老け見え」の元凶ですよ! 40~50代がやりがち、NGスキンケア5選

40~50代になると、スキンケアに自分なりのこだわりが出てくるもの。独自の手厚いケアを行っていたり、よりディープなケアを求める気持ちがあったりすることも多いでしょう。けれど、すべての方法が「正解」とは限りません。もしかしたら、思わぬ落とし穴がある可能性も。

そこで今回は、美容医療クリニック向けの化粧品メーカーMTコスメティクス株式会社 代表取締役で、美容知識を広く世の中に伝える板橋理恵さんに、お肌にダメージを与えてしまう老け見えにつながるNGスキンケアを伝授していただきました。

かえって老け見えしてしまう! 対策は?【NGなスキンケア5選】

板橋さんに、かえって老け見えしてしまうNGなスキンケア方法を5つピックアップいただきました。その対応策についても丁寧にアドバイスしてくれましたので、ぜひチェックを!

【NG1】 美顔器を毎日使用する

「スキンケアのプラスアルファとして活用されている方が多い美顔器。毛穴のケアや保湿成分の浸透など、さまざまなケアをサポートするのに役立ちますが、使いすぎはかえって逆効果になることも。過剰な刺激や摩擦は肌を傷つけ、肌荒れや赤みなどのトラブルを引き起こし、老け見えの原因にもなるので注意が必要です。特に昨今の美顔器は、様々な機能が付くことで複合的なケアができる分、毎日のケアではお肌への負担につながりやすくなります」

●対策「美顔器は正しい使用法を守って」

「美顔器は正しい使用法を守って使用することが大切です。事前に肌を十分にクレンジング、洗顔をして、メイクや皮脂汚れを取り除きましょう。また美顔器でマッサージするように、強く肌に当てたり、長時間使用したりすると肌に負担をかけてしまうため、注意が必要です。使用頻度は週に1~3回程度が適切です。ただし肌の状態や美顔器の種類によって異なるため、必ず説明書の確認を。使用後は、肌をしっかりと保湿することも忘れずに行いましょう」

【NG2】 角質ケアをやりすぎる

「クレイマスク、ピーリング、ゴマージュや毛穴パックなどの角質ケアは、乾燥によるかさつきや毛穴の皮脂詰まり、角質肥厚によるゴワツキをなめらかに整え、肌の生まれ変わりを適度に促します。けれど頻繁にやりすぎると、本来必要な角層の油水分のバランスを乱してしまい、外部からの刺激や乾燥に敏感になり、肌トラブルが起こりやすくなります。せっかくの角質ケアも頻度を間違えると、かえって乾燥しやすい肌になってしまうのです」

●対策「角質ケアは念入りな保湿ケアとセットで」

「角質ケアを行う際は、肌状態と目的に合わせた適切な化粧品を選びましょう。また角質ケアの後の肌は、いつもより敏感になりやすく、乾燥もしやすいため、普段よりもしっかりと保湿ケアと紫外線対策を行います。保湿効果の高い化粧水やクリームを使って、肌にたっぷりとうるおいを与え、日焼け止めを塗って紫外線から肌を守りましょう。年齢とともに角層は厚くなりやすいですが、頻度は週に1~2回程度で十分。適度に定期的なお手入れを継続することで、明るくすこやかな肌を保つことができます」

【NG3】いろいろな商品を試しすぎる

「日々、さまざまなブランドから新しい商品が発売され、評判がいいと聞くといろいろ試してみたくなるもの。しかし、新しい商品を試すおすすめのタイミングは、肌状態がいいとき。肌状態が悪い時や不安定なときは、普段使っている化粧品でも肌に合わなくなることがあります。頻繁に化粧品を変えたり、いろいろな商品を試したりしていると、万が一、肌に影響が出たときに、何が原因なのかわかりにくくなってしまいます。自分の肌に合う化粧品なのか見極めるためには、使うタイミングも大切です」

●対策「新しい商品は肌が安定した時期に」

「肌に負担をかけないためには、定期的なスキンケアルーティンを確立することが大切です。そのためにも、自分の肌のタイプや肌変化のリズム、特性を知ること。今の自分の肌に必要な美容成分が入った化粧品を選び、使いましょう。また肌トラブルが起こっているとついつい新しい製品を投入したくなりますが、トラブルの要因になることもあるので、新しいアイテムを試すときは肌が安定している時期を選びましょう」

【NG4】 一年中同じエイジングケアを行う

「頻繁に化粧品を変えるリスクはありますが、一年中、同じエイジングケアをすることも肌にはよくありません。季節やホルモンバランスによる影響などで、一年を通して肌は同じ状態ではないからです。一年中同じケアでは、季節による環境の変化に対して対策が不十分であり、肌トラブルのリスクを高めます」

●対策「季節に合ったエイジングケアを」

「肌のコンディションは季節によって変わるものです。花粉や黄砂、新生活の始まりなどで敏感肌に傾きがちな春は、バリア機能を高める化粧品を使用するのがおすすめです。紫外線量が増える夏場は、ダメージが蓄積しないよう医薬部外品の美白ケアにも力を入れて。乾燥が進む秋から冬にかけては紫外線ダメージを引きずると、ごわつきやざらつきが増え、くすみがちになりますので、保湿力の高いものを徐々に取り入れましょう。冬場は乾燥によって小じわが気になることも増えます。美容成分をたっぷり配合した美容液を追加して、厳しい乾燥に備えましょう」

【NG5】メーカー推奨量より使いすぎる

「化粧品は使用量が決まっています。私たち化粧品メーカーは、化粧品の効果を引き出しつつ、安全に使っていただくために、1回あたりの推奨する使用量を定めています。決められた量より少ないと塗布の際に、摩擦が起きやすく、多いと肌負担になることも。例えば油分が多いことで、毛穴にふたをしてしまい、皮脂詰まりの原因になることもあるのです。季節に応じて適量を調整することが大切です」

●対策「適量の目安を知る」

「メーカーの推奨量通りに使用することで、化粧品の効果もより実感しやすくなります。商品説明をよく確認し、大まかな目安を知ってから塗布することが重要です」

ここまでの前編記事ではかえって老け見えしてしまうスキンケアのNG行動について伺いました。後編では40~50代女性におすすめの食事などのインナーケア方法を伺います。

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【取材協力】

板橋 理恵さん
MTコスメティクス 株式会社 代表取締役
「結果の出るスキンケア開発」を決意し、美容医療プロフェッショナル向けメディカルコスメカンパニー「MTコスメティクス」を起業。美容施設専売の化粧品にも関わらず、国内外の女性誌で数々の賞を受賞。現在、国内約6,500軒のクリニック・エステへの導入の他、世界11か国に展開中。

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