次世代担うアーティスト・友成空 「小学5年生のころから作曲」 新曲『睨めっ娘』のこだわり明かす

DJ KOOがパーソナリティーを務めるラジオ番組に、デジタルシングル『鬼ノ宴』で一躍有名となったシンガーソングライター・友成空が出演。デビューまでの道のりや自身の音楽体験を語ったほか、新曲『睨めっ娘』のこだわりを明かした。

【写真】新曲『睨めっ娘』について語る、シンガーソングライター・友成空(左)

2021年の春、高校生活最後の日に『18』を発表しデビューした友成は、作詞・作曲・アレンジだけでなく、イラストに至るまでのすべてを手がけるマルチな才能の持ち主。

2022年以降、シティポップを中心としたカバー動画をSNSに公開し、それらの動画が話題となりフォロワーが急増。デジタルシングル『鬼ノ宴』は、リリースからわずか3か月で3100万ストリーミングを突破し、リリックビデオは2000万回再生を記録している。

そんな新進気鋭のアーティスト・友成は、自身の原点についてこのように語った。

「7歳のころからずっとクラシックピアノを習っていました。小学5年生のころにYAMAHAの古いキーボードをもらい、キーボードについていた多重録音機能を使ってなんとなくで曲を作っていましたね。作った楽譜をピアノの先生に見せて、それを弾かせてもらったりもして。そういう体験があって、音楽全般に対するモチベーションが上がっていったんだと思います」(友成)

デビューのきっかけは、「新型コロナウイルスが流行した時期にあまりにも暇だった」からだという。

「学校もなくなって音楽だけを続けていたころに、デモテープを募集するSNSの投稿が目について。試しに送ってみたら返事がきて、『ちょっと音楽をやってみない?』という話になりました」と、ひょんなことからデビューへの道を歩み始めたと明かした。

2021年の『18』を皮切りに、2023年に『改札』、2024年には『鬼ノ宴』と『I LOVE ME!』などの楽曲を発表。5月15日には、新曲『睨めっ娘』をリリースした。

新曲『睨めっ娘』の制作について、友成は「『鬼ノ宴』のような和風テイストの曲をもう一度試そうと思って作った」と紹介。

さらに、「完全な和風ではなく、大正ロマンや文明開化のような和風と洋風の掛けあわせを試しています」と付け加えたうえで、「途中でオーケストラが入ったり、目まぐるしく展開するような楽曲。テーマとしては恋の曲で、相手の腹の内を探り合っているような、まさに睨めっこみたいな恋を描いた楽曲です」と解説した。

DJ KOOから投げかけられた、「メロディや歌詞に散りばめられているノスタルジックな雰囲気はどこから着想を得ているのか」という質問には、「懐かしいものが好き」とコメント。

さらに、「小さいころから、昭和のラーメン屋台のジオラマを組み立てるキットなどで遊んでいた。それから、父の影響でYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)や大貫妙子さんもすごく好きで、その音楽体験が現在に根ざしているんだと思います」と分析した。

※ラジオ関西『DJ KOO×REBOOT THE WORLD』2024年5月11日放送回より

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