【サッカー女子WEリーグ】広島レジーナ初年度から3季指揮 中村監督が退任会見「主導権を握れるチームに成長」

退任会見に臨んだ中村監督

 サッカー女子WEリーグ、サンフレッチェ広島レジーナの中村伸監督(50)が28日、広島市中区のエディオンピースウイング広島で退任会見に臨んだ。初代監督としてリーグ初年度から3季指揮。「何もない中からあっという間だった。主導権を握り、仕掛けることができるチームになった」と選手をたたえた。

 2023年10月にWEリーグカップを初優勝し、クラブに初タイトルをもたらした。PK戦の末に制した決勝の新潟戦を一番印象に残った試合に挙げ「大舞台の経験が少ない中、想定を超えるプレーをやり遂げて本当にすごかった」。会見では約40分間、言葉をかみしめながら振り返った。

 リーグ戦は1季目が6位、昨季と今季は5位。今季は9勝4分け9敗で昨季より勝ち点は7増の31だったが、序盤でつまずき、優勝争いには食い込めなかった。「試合ごとの調子の波を緩やかにしないといけない。土台はできたので、もう一つ高いレベルで競争してタイトル争いに本気で加われるチームになってほしい」とエール。今後は男子のJ1サンフレッチェ広島のコーチに復帰する。

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