今くるよさんが膵がんで死去 22年4月の「伝説の一日」が最後の舞台に

By TV LIFE

今くるよさん

漫才コンビ「今いくよ・くるよ」として活躍した今くるよさん(年齢非公表)が5月27日(月)、膵がんのため、大阪市内の病院で逝去したことが所属事務所の吉本興業より発表された。

1970年に今喜多代さんに弟子入りし、その後、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよさん(2015年5月に逝去)と「今いくよ・くるよ」を結成。細身で濃いめのメークとつけまつげがトレードマークのいくよさんと、ふくよかな体形に派手な衣装のくるよさんがお互いのルックスやファッションなどをネタに、体を張った軽妙な掛け合いで人気を集めた。

1980年代の漫才ブームにのって一世を風靡しその後も女性漫才師のパイオニアとして、劇場やテレビ番組、CM、映画など多方面で活躍。おなかをポンとたたくしぐさや、両手を顔の前で交互に前後し「どやさ」という言葉は、くるよさんを慕う後輩たちがこぞってまねをし、くるよさんの代名詞的なギャグとなった。

1981年「上方お笑い大賞」金賞、1982年「花王名人大賞」最優秀新人賞、1984年「上方漫才大賞」大賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。また、関西演芸界の発展と振興に貢献したとして、2023年に今いくよ・くるよで「第26回上方演芸の殿堂入り」を果たした。

近年は、いくよさんが亡くなった後、ユニットを組んだこともある中川家ら後輩の活躍を楽しみに過ごし、2022年4月、なんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」に出演したのが最後の舞台となった。

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