100年の桜並木の歴史を手元に… 木をグリップに使用した多機能ペンが登場 さくら市

とちぎテレビ

さくら市・喜連川地区の春を彩ってきた「早乙女の桜並木」。県道を広げるために伐採されましたが100年愛されたサクラを使ったペンが完成し、6月から販売されます。

地域のシンボル、お丸山タワーを望む道の両脇におよそ500メートルに渡って続く「早乙女の桜並木」。これは今から百年前の1925年、大正14年に県道の改修工事に合わせて地元の青年団が奉仕活動としておよそ100本のソメイヨシノを植えたのが始まりですが、樹勢の衰えや県道を広げる工事のため伐採されました。

県民が大切にしたい「とちぎの百様」にも選ばれるなど地域のシンボルだった桜並木の記憶を残そうとさくら市ではこれまでも定規やタンブラーなどを製品化していますが、今回、完成したのがこちらのペンです。

(三菱鉛筆東京販売 大橋謙二会長)
ソメイヨシノの木をそのまま加工してペンの軸に仕立て上げたところが最大の特徴。まさにその名の通り「喜び」を「連ねて」いく…その一助としてお役に立てれば幸いです)

(さくら市・花塚隆志市長☆とにかく見た目がいい。さわり心地がいい。素晴らしくいい。)

三菱鉛筆で年間1億本の販売実績を誇る人気シリーズ「ジェットストリーム」の4色ペンにシャープペンシルの機能が付いた「4&1」。グリップの部分に早乙女の桜を使っていてブラックとライトピンクを合わせて750本作成しました。

(三菱鉛筆東京販売 大橋謙二会長)
これは作った人間が言ってはいけないかもしれないが秀逸。話を聞けば聞くほど桜並木にかけた先人の思いや、歴史を繋いでいくことに惹かれた)

(さくら市 花塚隆志市長)
早乙女の桜並木はさくら市にとって最大の財産。ずっと長く使っていただけるのは素晴らしい。)

価格は3千円で6月1日から道の駅きつれがわで販売されます。ペンは替えの芯を使うことで長く使用できるのも長所でさくら市ではふるさと納税の返礼品としても検討していく方針です。

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