児童たちが炊き出しを体験 秋田・大館市の小学校 災害が起きたあとに…自分たちで何ができるか学ぶ

秋田朝日放送

小学校の防災訓練で児童が「炊き出し」を体験しました。航空自衛隊の隊員も参加していざという時の心構えを教えました。

大館市の城西小学校で28日、41年前の日本海中部地震の教訓を伝えようと防災訓練が行われました。訓練にあわせて開かれた防災教室に6年生37人が参加し、炊き出しの体験や新聞紙を使った防災グッズ作りなどを行いました。
講師は航空自衛隊に所属し被災地での炊き出しを行ったことがある隊員です。ごはんが炊ける「炊飯袋」を使った炊き出しの手順やコツを教えました。袋に記載されている目盛りまで米を入れて、水も同様に注いで輪ゴムでしばり、お湯の入った鍋に入れます。加熱と蒸らしの時間を足すとおよそ45分で炊き上がります。
炊き上がるまでの間は新聞紙を使ったスリッパを保護者と児童で片足ずつ作業して、一足分作りました。
学校側の狙いは災害が起きたあとに自分たちが自分たちの手で何ができるかを学んでもらうことです。

【大館市・城西小学校 大越章弘教頭】
「この活動が単発で終わってしまうことなく学んだことを地域に還元できるような
ゴールをもって活動できればいいのかなと思っています」

学校では災害が起きた時に地域を守ることができる人材を育てていきたい考えです。

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