欧州3カ国がパレスチナ承認 和平促す狙い、イスラエルは反発

パリ政治学院の外でパレスチナの旗を振る学生=4月、パリ(AP=共同

 【ロンドン、パリ共同】アイルランド、スペイン、ノルウェーの欧州3カ国は28日、パレスチナを国家承認した。パレスチナ自治区ガザの戦闘終結に向けてイスラエルに圧力をかけ、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」による和平実現を促す狙いだ。イスラエルは強く反発している。

 これまでに約140カ国がパレスチナを国家承認しているが、日米など先進7カ国(G7)は未承認で、パレスチナ国家樹立の実現は遠い。欧州連合(EU)加盟国のスロベニアとマルタも近く承認を表明する見通し。

 イスラエルは3カ国に駐在する大使の召還を命令。ネタニヤフ首相は、国家承認の表明は「テロに対する報奨だ」と非難した。

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